映画『ラスト・ナイツ』大和悠河さん×ホラン千秋さん×紀里谷和明監督登壇!トークイベント付き女性限定試写会開催!【前編】

11/5(木)、スペースFS汐留にて『CASSHERN』、『GOEMON』の紀里谷和明監督ハリウッド進出作、11月14日(土)よりTOHOシネマズ スカラ座他全国ロードショー映画『ラスト・ナイツ』の公開に先立ち、女優の大和悠河さんと女優・タレントのホラン千秋さん、紀里谷和明監督のトークイベント付き女性限定試写会が開催された。

女優 大和悠河さんは、宝塚きっての男役、王子役を演じた 元宝塚歌劇団 宙組トップスター。紀里谷監督とテレビ番組での共演をきっかけに本作を鑑賞。そして、紀里谷監督同様、言葉の壁なく映画番組の司会を務められるなど、活躍中の女優・タレントのホラン千秋さん。紀里谷監督自身も予想外に世界各国の女性からの反響が大きく驚いたという本作品の魅力を女性ならではの視点で熱く語った。MCは、フリーアナウンサー旗本由紀子さんが務めた。

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◆舞台挨拶と感想

紀里谷監督
「女性限定試写会ということで、すごい緊張しますね。(会場笑)本日は、お忙しい中お越しいただきありがとうございます。この作品ですね。5年がかりで作りました。脚本いただいたのも6年前でして、本当に最初に読ませていただいた時に、こんな素晴らしい作品があるのかと思いまして、是非とも監督をさせてくださいと言うことで始まりました。「忠臣蔵」をベースにしておりまして、日本の武士道の心と言うものを世界に広めたつもりです。今回、女性限定試写ということでやらせていただきまして、何故かと申しますと試写をしておりまして、女性の方から本当に感動したとおっしゃって下さって、非常に評判がいいと言うことでこのような機会を設けさせていただきました。今日はありがとうございます。」

大和悠河さん
「大和悠河でございます。私、宝塚歌劇団におりまして、実は、宝塚大好きで宝塚入ったんですけどもファン時代に一番好きな作品が宝塚でやっていた「忠臣蔵」だったんですね。もう何度も何度も劇場に通って、本当に大好きな作品なんですけども、紀里谷さんのこの作品を観た時に、これはハリウッドの「忠臣蔵」だと思ってものすごく感動しまして、本当に侍の魂と言いますかね。精神がいたるところに溢れていて、本当に感動致しました。今、女性の方にもすごく評判がいいと聞いたのですが、私も本当にそう思いました。ここまでカッコイイ、外見だけじゃなくて、中の中までカッコイイ男性はいないぞと思いながら本当に感動しました。」

ホラン千秋さん
「私もすごく映画が好きで、新しいものから古いものまで問わずよく観るんですけれどもこの作品を拝見していて、日本人の監督だからこそできるキャスティング、世界観なのかなと思いましたし、とにかくカッコよくて心も癒されるし、目の保養にもなるし、こんなに女性が観てドキドキする映画ってそんなにないよなって、私もワクワクドキドキしました。今日は監督とお話できるということで、本ん等に楽しみにしてきました。」

紀里谷監督
「ありがとうございます。いや、本当に嬉しいです。この作品関わってるスタッフはですね。チェコ共和国というマイナス20度、30度という中でやっとりまして、毎日現場は、200人、300人達なんですね。僕が山ノ上で撮ると言い出したので、機材抱えて上って行きますし、それでキャストも全部含めると1000人以上になっちゃうんですね。そういう人たちの一人一人の思いがありまして、やっぱりみんなで良いものを作ろうという想いがあって、そういう風に言っていただけることが一番の励みになります。これから作っていく上でもありがたい言葉だと思っています。」

—スタッフの中でもそこが侍スピリットであったところですよね。

紀里谷監督
「それがですね。世界17ヵ国のとやらせていただいたのですけれども日本人は、僕と伊原剛さんだけだったんですね。武士道と言うことは、僕は一言も言ってませんで、キャストにも侍の事を勉強した方がいいのかと聞かれたんですね。それで、僕はそういう事しなくていいと言ったんですね。自分の国にもそういう精神はあるはずだと言う風に言いました。例えばヨーロッパだと「騎士道」、韓国にもありますし、中東にもあります。色んなところでそういう精神はあります。大事な事を守る為に、自分の命を捨ててまでもそれを守るのか、突き通すのかと言うことになりますし、それは何処にでもあるしアフリカにもあることだし、それは自分で考えてくれと。それだけはスタッフにも言ったんですね。そうしたらこういう風になって、そうすると日本の方が観ると武士道に見えるでしょうし、ヨーロッパの人が観たら騎士道に見えると思うし、そんな感じだったんですね。世界は一つだったんですね。精神的に言うと、一つで大事な事はみんな同じで、まぁ、変わらないんだと言うことをやりたかったんですね。」

—なるほど、それでは、紀里谷監督自身で拘ったシーンは?

紀里谷監督
「それは、モーガン・フリーマンが裁かれるシーンで、それはもう二日間撮影するのにかかりました。」

大和悠河さん、ホラン千秋さん感心しきりの様子。

紀里谷監督
「カメラ3台使って、1日90カットくらいなんですね。モーガンの台詞が7ページなんですね。それを全部初日に覚えてきて。」

ホラン千秋さん
「初日からですか?随分ヘビーなところからきましたね。監督。」

紀里谷監督
「ですね。それを全部初日に覚えてきて、役も自分でキッチリ作ってきて、髭のデザインも自分でこれで行きたいって言って、フィッティングの時にこれで行きたいんですけどって俺に言うんで、「スゴいじゃん!これで行こう!」って言ってやってもらったんですけど、まぁ、その時って休みの役者も全部現場に来てて、やっぱり生のモーガン・フリーマンの芝居見たいっていうんで全員来てて、僕の後ろのモニターは人だかりになってて、おまえら休みじゃん。(会場笑)確かに始まると物凄い説得力で僕もモニターみながらカットかけるの忘れちゃうんですよ。見とれちゃって。人の作品みたいに思えちゃって。(会場笑)」

大和悠河さん
「あの説得力というか、微動だにしない感じはスゴかったですね。」

ホラン千秋さん
「アップで目元によるじゃないですか。あの何の迷いもない眼差し、見てるだけで吸い込まれちゃうものがありますし、あれは真に迫るものありますよね。あれは、やはり、モーガン・フリーマンだからこそって感じありますよね。」

大和悠河さん
「その前のシーンかも知れないですけど、「血のつながりより心の繋がり」のところなんか涙がクッと出てきてしましましたね。」

紀里谷監督
「あそこも本来、モーガンが黒人で、クライブが白人であることにおいても、歴史上そういう国はなかったわけで、その時点で壁があるわけですね。でも、それさえも越えてる。自分達は親子であるという、その誓いを立てるということろが僕の目指している、その人種とかを越えて、物を作っていく。そういう世界が来て欲しいという願いがありますね。」

ホラン千秋さん
「でも、こんなチャレンジングなキャスティングって普通の監督しないと思うんですよね。」

紀里谷監督
「そうそう相当抵抗されましたよ。」

ホラン千秋さん
「観ていて、だからこそ打ち出される世界観だったり、観ていてグッと掴まれたりする部分あるんですよね。やっぱりそれは反対されたりしたんですか。」

紀里谷監督
「最初、この脚本が僕のところに来た時には、全員日本人がやる日本で作る忠臣蔵だったんですよ。言語が英語ってだけで。でも、物凄いクオリティーだったんですね。で、「やりたかったら監督やっていい」って。「是非、やらしてくれって」それをそのままやってもね。もっと行けるだろう、できることがあるだろうって考えてやったんですね。黒澤監督の「乱」って作品がありますけど、それは、シェイクスピアのリア王って作品があると、その逆をやればいいと思って、このようなキャスティングで行きたいって説明したら意味がわからないと。」(会場笑)「おまえは何を言ってるのかと。とにかく、世界中から最高の俳優を集めてくれとキャスティングディレクターに発注をかけた。」

大和悠河さん
「凄いですよね。各国のスターさんというか、俳優が勢揃いされていて。」

紀里谷監督
「韓国からアン・ソンギさんって言うもう本当にトップの方ですし、アクセル・ヘニーはノルウェーのトップですし、皇帝役のペイマン・モアディは、イランのトップの方ですよね。」

ホラン千秋さん
「こういういのがスッと違和感なく入っていくのが、脚本の力だったり、監督の演出だったりきっとあるんだろうなと。観ながら何の違和感もなく観てる自分にハッとして、これって実はおかしい絵なんだよなって。」

紀里谷監督
「そうなんですよ。」

ホラン千秋さん
「観たときに、もっとグレーがかってる絵とか町並みとかすごくシェイクスピアっぽくて、私英文学を勉強してたので、すごく大好きな雰囲気で。すいません。私ばかりしゃべっちゃって。」

紀里谷監督
「いえいえ、そういう話聞きたいです。僕じゃなくて。」

大和悠河さん
「本当に面白かった。確かにそういう気しますね。」

ホラン千秋さん
「監督の話を聞いて色んな話が腑に落ちましたね。こんなにも違和感のあるものがひとつになって物語を紡いで行くっていうのが、本当に凄いなと思いましたね。」

紀里谷監督
「そもそも人間はそういうものだと思っていて、人種とか色々ありますけど、おっしゃったみたいに、最初の方は違和感あるんだけど、最後の方とか気にならなくなっていくんですよね。人と人になっていくんですよね。そこなんですよね。」

大和悠河さん
「私、監督の『GOEMON』観た時にね。凄い世界観で、あれ江戸なんだけどそれを飛び越えた感じしました。今回も始まりがそういう感じで、どこの国とか時代ではなく始まってて、凄くファンタジーな感じなのかなと思ったらそこにとてつもないリアル感が存在していて、どんどん引き込まれましたね。素晴らしいです。」

紀里谷監督
「ありがとうございます。舞台ではよくやるじゃないですか。シェイクスピア日本人がやったりとか、それこそ宝塚でやったりとか。いっぱい外国のやりますよね。それの逆があって僕はいいと思うんですよね。日本の題材で、向こうでやってもらうとかね。」

引き続き、映画『ラスト・ナイツ』大和悠河さん×ホラン千秋さん×紀里谷和明監督登壇!トークイベント付き女性限定試写会の様子は、【後編】でお届けします!

映画『ラスト・ナイツ』は、11月14日(土)よりTOHOシネマズ スカラ座他全国ロードショー!
詳細は、公式サイトへ
http://lastknights.jp/

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