早稲田祭内 早稲田リンクス主催 『キャラプロ!』に神山健治監督登壇!

『東のエデン』『精霊の守り人』『攻殻機動隊S.A.C.』など、重厚な世界設定を駆使して人間ドラマを描いてきた神山健治監督が描く感動アニメーション映画『ひるね姫~知らないワタシの物語~』が公開に先立ち、11月5日(土)に、早稲田祭内の早稲田リンクスが主催する「キャラプロ!」にて、神山監督が自ら描いてきたキャラクターの魅力を紐解くトークイベントに登壇した。日本のみならず海外からも駆け付けた200人を越えるファンからの拍手に迎えられて登場した神山監督。過去作の映像や画像を見ながら司会の質問に応じるかたちでキャラクターの解説をした。

—『攻殻機動隊S.A.C』草薙素子について
・声優の田中敦子さんには(押井監督の)劇場版よりも15歳若く演じてほしいと指示した。
・テレビシリーズなので、ずっと付き合っていけるキャラクターを心掛けた。

—『攻殻機動隊S.A.C.』タチコマについて
・押井監督版ではシリアスをもとめてタチコマは登場しなかったが、テレビシリーズである本作では重要なキャラ。
・ただのペットロボットにしたくなかった。この作品のテーマを体現させるキャラクターにした。

—『精霊の守り人』バルサについて
・王様に追われるという勝ち目のない戦において、皇子を守るバルサの動機はなにか?を考えに考えた。
・同じ女性主人公である草薙とよく比較されるが、草薙になくてバルサにあるもの、それは母性。

—『東のエデン』滝沢朗について
・スクランブル交差点で全裸で置き去りにされても5分後には衣服を手に入れられるようなサバイブ力がある人物はどんなキャラクターか、というところから始まった。
・世界ではなく好きな人を守りたいという性格はデビルマンが元になっているから“アキラ”という名前にした。

さらに、2017年3月公開の新作『ひるね姫~知らないワタシの物語~』の主人公・森川ココネについては、これまでのキャラクターと違って普通の女子高生だが、実はもともと違う名前だったことや、元ヤンの父親に似てちょっとヤンキー(?)な性格であることも明かされた。

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「普通と見せかけて実はサイボーグなのでは?」という会場の反応には、「普通の田舎の女子高生です」ということを強調。特殊な能力を持たない主人公がどんな物語を生み出すのかは明かせないという監督に対し公開が待ちきれないファンも多い中、今回のために新たな2枚の場面カットが公開された。新たに明かされたカットに映るぬいぐるみのようなかわいらしいキャラは、名前は明かされなかったものの柴犬がモチーフになっていると紹介。さらに、ココネと青年が映るもう1枚のカットには、VRのようなものを持っている様子も。

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舞台が2020年ということもあって、「作品に、少しだけこうなっていたらいいなという願望を入れた」という神山監督。観客から、なぜ舞台を岡山にしたのかという質問を受けて、旅行中に偶然舞台になっている地を訪れたという監督は、日本で一番夕日がきれいな場所なので、映画を見てぜひ行ってほしいと語った。最後に、作中に登場するロボット・ハーツの着ぐるみが登場。忠実に再現されていると感心した様子の監督は、ハーツと一緒に記念撮影し、終始楽しいイベントとなった。

映画『ひるね姫~知らないワタシの物語~』3 月 18 日(土)全国ロードショー!
詳細は、映画『ひるね姫~知らないワタシの物語~』公式サイトへ

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