8月2日(水)初日開幕!SEPT Vol.7 『FATALISM』 主宰:杉浦タカオさん、演出:滝井サトルさん、音楽監督:小川智之さん、演出助手:山田英真さん インタビュー!!

8月2日(水)、銀座・博品館劇場にて、杉浦タカオさん主宰の SEPT Vol.7 『FATALISM』 が初日開幕を迎えます。

歌手・俳優の杉浦タカオさん主宰のSEPT Vol.7 『FATALISM』 は、1公演2エピソード上演のオムニバス形式。その全4話を杉浦タカオさん自らが執筆。上演を重ねるごとに動員数を増やし、前作Vol.6では、初の劇場進出を達成。そして、劇中歌がカラオケの鉄人で全曲配信されるなど、音楽業界からも高い評価を得ています。音楽と芝居の織りなす、新感覚ファンタジー・エンターテイメントSEPTの魅力を、SEPT 主宰:杉浦タカオさん、演出:滝井サトルさん、音楽監督:小川智之さん、演出助手:山田英真さんの4人にうかがいました。

—今回の作品『FATALISM』(運命論)はどんな作品ですか?

主宰:杉浦タカオ
物語を紡ぐように歌、バンド、ダンス、アクロバット、アクション、映像、殺陣、そしてお芝居が融合しているSEPTの「今」の形が具現化できました。主演の梅田彩佳さんを筆頭に、とても個性豊かでオールジャンルな仲間たちが集まり、一つの物語を紡ぐ姿、とても嬉しく、感謝です。

今回は「生きる」と言うテーマと「ねじれ」というキーワードをもとに物語が進んでいきます。壮大なテーマに感じられるかもですが、人間臭い感情の応酬やどんな時代でも感じられる人との心の対話を届けられれば嬉しく思っています。

—今回の作品でのタカオさんの役どころは?

主宰:杉浦タカオ
『FATALISM』に欠かせない重要な役回りを緑川睦くん、ウチクリ内倉くんのSEPT古参の二人と僕とで演じます。見た目からもう僕たち3人のみ異質w
そんな不思議な3人がみんなが生きるキャラクターとどうからまり合い、ラストを迎えるのか、乞うご期待ください!

—作品タイトルにちなんで、タカオさん自身、運命や宿命だな・・・って感じだことはありますか?

主宰:杉浦タカオ
運命とか宿命というと大きくなりすぎるのですが、今回のキャストでも何度も共にした仲間もいれば、数年ぶりに共演する仲間もいる。 偶然地元が近い、偶然共通の知り合いがいる、などありふれたことですが、こう言う時に「縁」を感じます。それを運命的という言葉に言い換えることはできるのかなと思います。

—演出の滝井 サトルさんは、舞台「裏切りは僕の名前を知っている」、ガラスの仮面劇場「女海賊ビアンカ」ミュージカル など数々の話題の作品を手掛けられていますが、今回、主宰の杉浦タカオさんとはどのような出会いだったのですか?

演出:滝井 サトル
出会いは、メインストーリーにキャストとして出演の緑川陸ちゃんと、ウチクリ内倉くんの紹介です。初めて渋谷で出会ったのですが、陸くん、僕らをひきあわせてくれたらすぐ帰っちゃって、いきなり二人っきりで話しをすることになりまして、何をしゃべったらいいのか・・・。(笑)

主宰:杉浦タカオ
滝井さんも神戸出身で関西人同士ですからね。緑川陸くんとウチクリ内倉さんというSEPT古参の二人からのご紹介という事で、僕はもう滝井さんに会うのがまずとても楽しみでした。そして出会って、僕は今でも覚えているのですが、「音楽チームであるバンドの新たな未来としてステージにもなって欲しい」という話をさせていただくと、「めっちゃいいですね!」って言っていただいて、是非、滝井さんと一緒にやらせていただきたい!と思いました。

演出:滝井サトル
そのプレッシャーを日々感じながらですね。僕は、押しつぶされそうな毎日です。ここはカットでお願いします。(一同爆笑)

主宰:杉浦タカオ
その「カットお願いします。」まで入ってますね、これ。(一同爆笑)

—演出家のお立場として、今回の作品から客席のみなさんに持って帰ってもらいたいって思う部分はどんなところですか?

演出:滝井 サトル
今回の作品は、「FATALISM」(運命論)というタイトルで、今回、梅田彩佳さんが主演を演じるメインストーリーがあって、さらに3本のオムニバスでそれぞれのストーリーがつながっていて、「自分のもうひとりの自分」というものが描かれています。

今の自分が頑張れば、どこかの自分に影響を与えられるんじゃないかなー?っていうところが、ファンタジーなんですけれども、現実っぽいなーと思ってます。そんなタカオちゃんの素敵な脚本を日々紐解きつつ、みなさんに手伝っていただきながら演出をつけさせていただいています。

客席のみなさんにも、いつか、自分にも「もうひとりの自分」がいるかもしれない。その繋がりの為に「毎日の自分をがんばろうかな」って部分を是非、持って帰っていただけたらいいなって演出家としては一番意識しています。

—タカオさんは、今回、この舞台のテーマである「FATALISM」(運命論)が、インスピレーションとして沸いてきたのには何かきっかけがあったのですか?

主宰:杉浦タカオ
そうですね。新たに思いついたというより、前作のVol.6『SANZ』が「死」を扱っていて、それも考え方次第なんだよって、新たな気づきとしてみなさんにお伝えしてきたのですが、更に新しい作品として、SEPTはドンドン超えていかなければならないので、今回は「生きる」ということと「運命の捻じれ」というものをテーマに書いてみました。随分前からやってみたかったのですが、それを具現化するには、たくさんの事柄が揃わないとできないことなんですね。今回、銀座の博品館さんぐらいの広さ、高さがあって、たくさんの仲間が集まって下さって、演出家の方がいて、監督が手伝ってくれてっていう全部が揃わないとできなかったことなんです。そして、今回満を持して、やってみたいと思いました。キャスト、バンド合わせて出演者数45名。

—ミュージカルもできそうですよね。

主宰:杉浦タカオ
いや、ミュージカルじゃないんですよー(笑)SEPTとしての新機軸がお客様に伝わればと思っています。もちろんミュージカルにはミュージカルの良さがあって、純粋なお芝居にはお芝居の良さがあります。でも、SEPTには、SEPTの良さがあるって言われるようになれたら最高やなって思いますね。それが僕のひとつの目標であい、夢でもあります。「生バンド」、「芝居」、色んなものを融合していきたいと思っています!そして、そこには、今回音楽監督の小川智之さんの力が大きいです!本当に凄い、いい曲書くんですよ。小川さん。

—小川さん、音楽監督として、タカオさんの音楽とご自身の音楽の融合点はいかがですか?

音楽監督:小川智之
SEPTに関しては、タカオさんが主催であり、脚本を書いていますので、音楽に関しては「任せる」って言う立ち位置で接していただいていますね。ただ、来たものに対しては「ちょっとイメージと違うかな・・・」って言ってくれるんですよ。前回は初めてだったんですけど、今回は2回目ですからね。前回やったことで、あ、芝居の音楽ってこういう風にやるんだっていうのが分かりましたので、今回は、前回に比べてスムーズでしたので、よりタカオくんの描いている絵に近い形に描けたのではないかと思います。

主宰:杉浦タカオ
全幅の信頼を寄せていますのでね。小川くん、hoto-D、竹田雄祐くんのこの3人が楽曲制作チームとして確立されたのですけれども、もう最強チームとしかいいようがないですね。

音楽監督:小川智之
効率が凄くよかったですね。役割分担が凄くできていて、楽にいいものが出来きる余裕がありましたね。

—なるほど。タカオさんが楽曲に対するインスピレーションを与えてくれて、それに対してものづくりしていく形なのですね。

主宰:杉浦タカオ
僕、今回ほぼ何にもしてないんですよ。台本をお渡しして「この台本で感じるように」ってお願いして、普通に話しあって、そうしたらそれ通りものが上がってくるんですよ。完全に信頼で成り立っていますね。言葉や情報量の少なさとか。(笑)

音楽監督:小川智之
逆に凄い自由を与えてくれるので、そういう意味ではトライもできるし、なるべくタカオくんの描いている絵よりも越えたじゃないですか。驚きも欲しいですよね。ちょっとトライして、彼の描いているものからちょっと別方向からそれを描いてみたり。それで「ちょっと違うなぁー」「うん、ちょっと違うよね。」ってボツになる時もあるんですけどね。「これですよね」ってね。(笑)

—それでは、キャストであり、演出助手の山田英真さん、杉浦タカオさんのSEPTの舞台づくりの魅力をお願いします!

演出助手:山田英真
それは、もういっぱいありますよ!まず、スタッフは大変です。(一同爆笑)

主宰:杉浦タカオ
100%大変です!皆様いつも本当すいませんーーー(苦笑)

演出助手:山田英真
普段の舞台の稽古とまったく違うんですよ。ストーリーのこことここが重ねってって言うのが、結構ありますので、ストレートプレイにはないオムニバスの部分があるのですが、前回のようにメインストーリーがあって、それぞれのエピソード絡んでいくっていうのが、普通のストレートプレイの舞台稽古ではない形ですね。

しかもオムニバスなので、1本が短いですが1つのストーリーとして出来上がっている。そしてそれが段々段々と組みあがっていくんですね。今回ですと、1と3、1と2等その組み合わせによってその日観た人が違う感覚を覚えるのではないかと思います。それがSEPTの特長とも言えるのかもしれません。

SEPTのスタッフ同士でよく話しする時に出てくるんですけど。「SEPTあるある」ですね。(一同爆笑)他の舞台ではない現象ですね。それがミュージカルとは違うところですね。芝居との融合ですよね。今まで音楽だけやってた人が、お芝居に出合ったり、また、その逆のケースもある。

主宰:杉浦タカオ
アーティストの方がいっぱいいらっしゃいます。

—なるほど。それぞれが才能のあるアーティストのみなさんなので、表現の枠にはめ込んでしまわない方が、その人の持つ色んな良さがが引き出される可能性があるんですね。

演出助手:山田英真
バンドメンバーがちゃんとお芝居の中でちゃんとみんな生きているんですよ。それが僕が言うのも何ですがタカオくんのSEPTならではじゃないかと思います。

—それでは、劇場にいらっしゃるみなさんにメッセージをお願いします!

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演出:滝井 サトル
才能を持った方が集まっているので、そのコラボを楽しみに来てもらえたら僕はそれが一番かなっと思っています。

主宰:杉浦タカオ
SEPT Vol.7 『FATALISM』 として新しい作品として描いているので、お客さんの目線として日常に起こり得ることを描いています。それを目で見て、感じてもらえればと思います。それが僕らとして一番嬉しいことです。そこにダンスだったりアクロバットだったり、芝居があって、バンドがあってというSEPTならではのエンターテイメントを体感していただければと思います。そして演出の滝井さんという新タッグでどのようなものが生まれるか、そしてみなさんの前に届くのかを非常に楽しみにしています!

演出:滝井 サトル
おおっ!痺れる!(一同笑)この時間を考えると痺れるんですよね。頑張ります!

主宰:杉浦タカオ
痺れっぱなしですよ!

演出助手:山田英真
僕も Vol.5 から参加させていただいているのですが、タカオさんもおっしゃってますが、どんどん進化して行っています!ずっとSEPTを観ていただいている方にも、今回初めて観る方にもSEPTの新旧メンバーが入ってくる形になると思います。凄くうれしいですね。前作で出ていた僕らが 『FATALISM』 で新しく生きているというのを観ていただいて何かを感じていただければと思います。

音楽監督:小川智之
音楽は自信作ですので、それを聴いていただきたいですね!先にストーリーである台本をいただいて書いているので、まさにSEPTが目指す音楽と芝居の融合という部分でかなりいい化学反応が出ているのではないかと思います。僕も本番中は暇なんで、(一同笑)客席からそれを色々と観てみようと思っています。

主宰:杉浦タカオ
そして、今回[日替わりゲスト]として、日によって[日替わりゲスト]も替わります。まったく同じ作品をやるのは土日の昼・夜しかないんです。

—キャストの中に参加されるのですね。

主宰:杉浦タカオ
はい。僕らと一緒にキャストの中に演者として、アーティストとしてしっかり入ってもらいます。

ゲストさんたち、いろんな色の方々です。個性派というか、それぞれの特性を持った人たち、物語でもキャラクターとして重要な部分を担っていただきつつ、それぞれの色をお届けできたらと思っています。毎日違ったものをLIVEで楽しんでいただけたらと思います! うちの兄貴も出てますんで!そこだけ宣伝すんなってね。

音楽監督:小川智之
大きいよーそこ!

主宰:杉浦タカオ
兄貴と久しぶりに芝居するんでね。そこは主宰というか、杉浦タカオとして本当に楽しみです!全てのエピソードに、役者とアーティストが混在し、一つを作り上げています。ぜひ全エピソードをその目で見て、聞いて、感じていただけたら幸いです。

SEPT Vol.7 『FATALISM』 は、8月2日(水)~7日(月)全11公演。
詳細は、SEPT 公式サイトへ

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