リンカーン・センターシアタープロダクション ミュージカル『王様と私』日本公演 記者会見に渡辺謙、ケリー・オハラ 登壇!

10日、東京・東急シアターオーブにて、7月11日(木)~8月4日(日)上演のリンカーン・センターシアタープロダクション ミュージカル『王様と私』日本公演の記者会見が行われ、王様役の渡辺謙、アンナ役のケリー・オハラ、演出のバートレット・シャーが登壇しました。

本作は、『サウンド・オブ・ミュージック』『南太平洋』で知られるリチャード・ロジャース(作曲)、オスカー・ハマースタインII(作)のコンビが手掛け、1951年に初演。翌年、米演劇界の最高峰トニー賞で最優秀作品賞を含む4部門を受賞したミュージカル傑作。1956年の映画版では、ユル・ブリンナーがアカデミー賞主演男優賞を受賞し、その後もリバイバル上演が重ねられ、1996年にはトニー賞リバイバル作品賞も受賞した名作ミュージカル。

2015年、米ニューヨークのリンカーン・センターにてバートレット・シャー演出によりブロードウェイ19年ぶりのリバイバル上演され、王様役を世界で活躍する渡辺謙、アンナ役をケリー・オハラが演じ、話題となりました。その後、昨年6月~9月、英ロンドン・ウエストエンドにて上演し、連日満員のスタンディングオベーションで大成功を収めました。

そんな本作が、ウエストエンドの舞台セットをそのまま東京に持ち込み、二大都市を魅了した舞台が東京で総集大成を迎えます。

初日を前にした心境をたずねられた渡辺謙は、「日本公演の僕の一番の条件は、ケリー・オハラを日本のお客様にみせてあげたい!と言うのが一番でそれが実現した事が嬉しいです。ニューヨーク、ロンドンと少しずつ深めながら少しずつ作ってきたこの素晴らしいカンパニーを短い間ではありますが日本のお客様に届けられるという事は、二人でこのカンパニーを引っ張ってきた誇りのように感じます!」とコメントとすると、ケリー・オハラはそっと渡辺の肩に手をかけ、親愛の気持ちを表し、渡辺謙は会釈で応じた。

ケリー・オハラも「いつか日本公演を実現して日本に来たい、また、渡辺さんと一緒に出来る事をとても名誉な事と思っています。「王様と私」私のアメリカ本国で生まれたショーですが、彼の母国で是非やりたいと思っていました。それはある意味交換をすると言う意味だったのですが、渡辺さんと仕事をすると言う事は本当に愛していますし、作品を尊重しています。私の人生の中でもベストなコラボだと思っています。私と彼の本国でこの公演を出来る事を嬉しく思っていますし、皆様の期待にそえるようにとても楽しみにしています。」と笑顔で答えた。

二人のコンビネーションについて、渡辺謙は、「ほとんどノーサインで演じられるバッテリーのような関係でどんな球を投げても返してくれる。素晴らしいシンガーなのですが、一番尊敬する女優さんです。」と絶賛。

ケリー・オハラは、「渡辺さんは、真の役者さんだと思います。彼が演じるときは、彼からのパッションを本当に感じます。だからこそ私は常に自分の演技力をステップアップしなければならないです。今までの王様のパッション、強味を他に感じた事はありません。渡辺さんの演じるキングは、特別な王様であって今までにない王様です。これはけってしてジョークでもコメディーでもありません。重要なパワーを感じる役だと思います。権力を持ちつつも自分の国をのっとられないようにしなければならない王様の役を渡辺さんが素晴らしい演技で演じていらっしゃいます。だからこそ私は、アンナとして、その人間性、人間味をそれにあわせてステップアップしなければならないと思っています。私も同じようにしなければならないと思っています。」と答えた。

日本公演について、渡辺謙は、「英語で上演し、日本語字幕が流れる上演なのですが、今回、自然に観られるよう劇場が開発してくれていますので、違和感なく観られると思います。演出のバートレット・シャーによって蘇った21世紀の『王様と私』がより深く理解していただける公演になっていると思います。」と自信をみせた。日本公演と海外公演の観客の違いについては、「日本公演はこれからですが、ロンドン公演では、吉本新喜劇並みにドカンドカンとうけたと感じましたね。」とコメントし記者陣を笑わせた。また、日本公演での王様の髪型については、記者会見での髪型のままで「少しモダンな感じです。」と答えた。ロンドン公演で「集大成」とおっしゃられていましたが、日本公演は?と記者から突っ込まれると「総集大成」にしておいて下さいを笑顔でこたえた。

ケリー・オハラは、「この「王様と私」というのは、リズムがすごく重要な事でもあります。ところどころ笑いがあるところでは笑っていただく事が重要なのですが、遠慮なく気兼ねなく皆さんに笑っていただきたいですし、自由に楽しんでいただきたいと思います。この物語は流れがあって、笑いだけではなく物語の中に深い意味が所々あります。お互いに一緒にやりながら、最初そのリズムに慣れるのに少し時間がかかるかもしれませんが、二周目にはそのリズムを勝ち得られると思いますし、皆さんに楽しんでいただけると思います。」とコメント。

エンターテイメントニュースとして、ジャニーズ喜多川さんの訃報についてコメントを求められ、「日本のエンターテイメントの中で、海外の空気をいち早く日本に輸入された方だと認識しています。ミュージカル、舞台、エンターテイメントの作り方にしてもそうですし、革新的で時代を先取りするようなプロデュース力が凄い方で、一度お会いしたかったですし、お仕事してみたかったです。残念です。同じエンターテイメントの人間としその意志をつぎながら、こういう形でもあるし、僕が外に出て行く形で色んな形で日本のエンターテイメントの底上げをしていきたいと思います。」と哀悼の気持ちを語りました。

最後に、渡辺謙は、「残念ながらチケットが完売しているので、みなさんチケットを取って下さいとお願いはできないのですが、チケットをお持ちの方は、本当に楽しみにしていただいていいと思います。これからケリーとルーシーは短い間なのですが、この素晴らしいカンパニーでお届けできる『王様と私』ですので、来るときには胸を踊らせて帰る時には、多分「Shall we Dance」を歌いながらお帰りいただけると思います!お待ちしています!」とコメント。ケリー・オハラは、「来日できた事を本当に光栄に思っております。「王様と私」は、本当に私が大好きなショーです。また、渡辺謙さんと一緒に共有できる事を愛しています。他のキャストも同様です。素晴らしいショーですし、次の4週間、他にないようなショーをみなさんにお観せしたいと思います。私は家族と日本を散策していきたいと思っていますし、このショーを皆様に一緒にお観せ出来る事をとても名誉に思っています。私を日本にお招きいただきありがとうございました。」と感謝の言葉で締めくくりました。

リンカーン・センターシアタープロダクション ミュージカル『王様と私』は、東急シアターオーブにして、絶賛上演中!詳細は、公演公式サイトへ

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