舞台「見えない人たち」出演者インタビュー(是枝正彦さん、相原愛さん、今井康揮さん)

2月25日(水)より築地ブディストホールにて初日開幕! 是枝正彦さん主宰 パン・プラニング 舞台「-ブラックコメディー‐ 見えない人たち」の脚本・演出の是枝正彦さん、出演者の相原愛さん、今井康揮さんに、稽古場で、本公演のみどころをうかがいました!

—舞台「-ブラックコメディー‐ 見えない人たち」いよいよ来週開幕となりましたが、仕上がりはいかがですか?

是枝正彦さん
「今日ぐらいから、なんとなく見えて来たかなぁって感じですね。 昨日は、バタバタしておりまして、カッカカッカ、イライラしてましてね。(笑)今日ぐらいから安心して見られるかなぁって気がしてきましたね。」

—舞台「-ブラックコメディー‐ 見えない人たち」の物語を書こうと思われたエピソードをお聞かせいただけますか?

是枝正彦さん
「透明人間の話しは、すごくロマンチックで、もう子供の頃からドラマがあったし、もし、自分がなれるとしたら「スーパーマン」がいいか、「透明人間」がいいか、ずーっと考えてたんですよね。それで、今日もそのシーンがあるのですが、大人になってから渋谷の某喫茶店に行って座ったのですが、注文取りに来てくれないんですよ。何故か。(笑)みんなのところへは行くし、後から入って来た人のところへも行くし、そんなに俺、目立たないのかなぁーって(笑)いつになったら気づくんだろうと途中から一切アクションを起こさないで見てたことがあるんですけど、それで、僕。とうとう頭にきて出ました。(苦笑)そん時に思いついたんですよ。「見えない人」っているのかもしれないって。」

—では、是枝さんの体験が投影された登場人物がいらっしゃるわけですね。

是枝正彦さん
「そうですね。最初に書いた第二話「奇々怪々」を1時間ぐらい、長い時間で書いたことがあるんですけど、「見えない人」っていうので、もっと切り口を変えてみると、もっと面白いことができるんじゃないかと思って、その他にも後2本書き足したんです。」

—それでは、初演の頃からでは、上演内容が少しずつ変わっていらっしゃるんですね。

是枝正彦さん
「もう、ほとんで変わってますね。ウケナイところは、バンバンカットしていってますし、どうしても書き手として思いつくままバンバン書いてしまいますので、どうしてもそこに執着してしまうので、実際に劇場で上演してみますとウケナイ場所も多々ありますから、そういうところは、カットしていきますね。ようやく今回は、台本として完成したかなと思っています。」

—なるほど。初演からずっと観ていらっしゃる方にすると、毎回進化した舞台を観る事ができるわけですね。

是枝正彦さん
「そうでしょうね。ずっと観てくださっている方が、もしいらっしゃったら面白いと思いますね。」

—相原愛さんと今井康揮さんが、今回、親子ということですが、お姉さんと弟のイメージのするお二人ですが、お二人の親子ぶりは、是枝さんのイメージどおりの雰囲気に近づいてこられましたか?

是枝正彦さん
「良くなりましたよー(笑)本当の親子みたいで。」

相原愛さん
「普段もね。(笑)」

是枝正彦さん
「そう、普段もね。接してますからね。リアリティのある親子になってます。」

— それでは、愛さんにご質問ですが、今回は、お二人で親子役でいらっしゃいますが、お二人で親子役を演じるにあたって、協定的な感じで、事前に打ち合わせされたことはありますか?

相原愛さん
「わりと普段からそういう感じで接しているんですよ。2年くらい・・・。」
今井康揮さん、隣で笑顔でうなづく。

相原愛さん
「期間は、そんなもんなんですが、毎日、1日中結構いたりすることが多くて。うちに泊まりに着たり。(一同笑)結構、そんなフランクな関係なので、「こうしよう」って言うよりも「自然とこうなる」かなぁーってのがありますね。ご飯もいつも一緒に食べに行ったりしてますのでね。あまる深く意識しなくても、自然とできる感じですかね。」

今井康揮さん
「はい。ありのままで。」(笑)

相原愛さん
「そういう意味ではすごくやりやすいですね。」

—最初に台本を受け取られたときのご自分の演じる役のキャラクターについて、どういう印象を受けられましたか?

相原愛さん
「そうですね。想像として、本当にパパさんがこんな風になってしまったら、本当、みんなで助けようって気持ちになると思うし、(相原愛さんが演じられる)ママさんは内助の功で、奥ゆかしいイメージがあったんですね。やっぱり自分達親子を助けてくれたっていう、すごいパパさんに対して恩義を感じているので、内面的な感謝の奥深い部分が出るといいなぁと思っているんですけども・・・なかなか難しいですね。やっぱり泣いたり、笑ったりといった大きな演技なら意外と楽なのですが、爆発させたいけど抑えるみたいなところは、結構、難しいなぁって実感しています。」

—それでは、今井さん、ご自分の役についての第一印象はいかがですか?

今井康揮さん
「そうですね。第三者としてのパパが来る。本当の血は、つながっていない。その空気感をどうやって出すか。「血はつながっていなくとも本物の家族である」という実際の台詞でもあるのですが、この言葉にどれだけ自分の演技が近づいていけるかが、今回の僕の芝居の課題になりますね。めちゃくちゃ本読んで、いっぱいその心情を想像して、愛さんもおっしゃられていましたが、本当にパパさんがこんな風になってしまったら・・・どうしよう、最後の最後に本当の家族になれるようにするには、どういうアプローチをしたらいいのかとか。それで稽古の最初からもう心のまま、心の動くままにやってみて、ようやく最近わかり始めて、家族になれてきたかなと思います。

—パパさん役の山本哲也さんとは、「家族」としてどこかに行かれましたか?

相原愛さん
「甘いもの食べに行ったね。(笑)一緒に現場でやっているとプライベートで、必ずしもご一緒しなくても稽古の現場での呼吸とかで、自然と家族になっていけるところもありますね。」

—それでは、今回の舞台のみどころを読者のみなさんにお願いします。

相原愛さん
「第一話、第二話、第三話の3つの異なる話しなのですが、全体を通して、本当にこんな事があったら怖いね。でも、ありそうだね。最後にしても、どんな人だったんだろう・・・とか、なんでそうなるんだろう・・・って、きっとみなさん、エンディングで色んなことを考えるんじゃないかなぁーという結末になっています。怖い部分もあるし、クスッと笑える部分もあるし、客席のみなさんに、まずは、楽しんでいただけたら一番と思います。」

今井さん
「今回、ブラックコメディですので、第一話、第二話、第三話 共、笑えるんだけど、哀しい。がんばりますので、是非、観に来ていただいけたらと思います!」

相原愛さん
「自分の人生とリンクしたりとか、オーバーラップするところもあったりするんじゃないかと思います。是非、舞台を観て楽しんでいただければと思います。」

舞台「-ブラックコメディー‐ 見えない人たち」は、2月25日(水)~3月1日(日) 築地ブディストホールにて上演。
詳細は、パン・プランニング公式サイトへ
http://www.punplanning.jp/

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舞台「-ブラックコメディー‐ 見えない人たち」

作・演出:是枝正彦
透明人間をモチーフに三つの異なる切り口で、スチュエ―ションコメディ・不条理劇・悲劇、と3つのジャンルに描きわけたオムニバス

第一話「自業自得」
インテリアデザイン会社の社長大室は、義父から引き継いだ会社を、片腕と信頼する神保専務の助けもあって、なんとか10年間無事経営してきた自分へのご褒美と称して、キャバクラ嬢理沙とアリバイ工作して、ハワイ旅行を企む。
計画はうまく行ってると思ったがナント…!

第二話「奇々怪々」
生まれつき何故か目立たない男、鈴木一郎は、中年になった近頃、その目立たなさ加減ひどくなって行く様な気がする。
そしてとうとう…!

第三話「現実逃避」
自分では透明人間なれると思っているパパと、仕方なくそれに合わせて見えないフリをするママや息子・娘の、滑稽で悲しい物語。

期間:2015年2月25日 (水) ~2015年3月1日 (日)
会場:築地ブディストホール

公演日・開演時間:
2月25日(水)14:00(ハート)/19:00(ダイヤ)
2月26日(木)14:00(ダイヤ)/19:00(ハート)
2月27日(金)14:00ハート)/19:00(ダイヤ)
2月28日(土)13:00(ダイヤ)/17:00(ハート)
3月1日(日)13:00(ハート)/17:00(ダイヤ)
※上演時間 約2時間

チケット料金:
全席指定(前売):5,500円
当日:6,000円(税込)

出演:
【ハ―ト】
片岡五郎
南原健朗
市川博樹
茂野由之
牧本泰山
日下結斗
吉田哲也
宮内翼
八尋洋理
福嶋勇太
逢坂空
藤田峻輔

瀧本瞳
見方あゆ実
中馬さくら
小嶋佳代子
古川愛子
尾形遥
竹内真菜
今田萌
菊川史織
井上聖巳
夏子りか
伊藤みはる
大河内美玖

【ダイヤ】
神道明
山本哲也
町田正則
江口信
藤本忠正
米山雄太
蛇澤多計彦
光永聖
ハベ
嶋田朋義
今井康揮
島崎晋之介
逢坂空

相原愛
玉木文子
三咲順子
中原日菜
尾崎なつ
田中杏奈
神崎沙織
今田萌
安永真樹
森彩音
花凜
大森百花

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