映画『真田十勇士』クランクアップ会見&出陣式に、堤幸彦監督・中村勘九郎・松坂桃李・大島優子・加藤雅也・大竹しのぶ・永山絢斗・加藤和樹・高橋光臣・石垣佑磨・駿河太郎・村井良大・荒井敦史・青木健 豪華俳優陣総勢14名が登壇!

17日、東京国際フォーラムにて、映画『真田十勇士』のクランクアップ報告会見がおこなわれ、主演の中村勘九郎、松坂桃李、大島優子、永山絢斗、加藤和樹、高橋光臣、駿河太郎、村井良大、荒井敦史、青木健の十勇士メンバー、更に、加藤雅也、大竹しのぶ、石垣佑磨、そして、本作を手がける堤幸彦監督の総勢14名が登壇した。

本作は、豊臣・徳川最後の決戦大阪の陣から400年になる2014年、大ヒットを記録したスペクタル超大作舞台「真田十勇士」が、同作品の演出を手がけた堤幸彦監督により映画化され、およそ2ヶ月半に及ぶ撮影がクランクアップを向かえ、9月22日(木・祝)全国ロードショー決定!

更に、映画同時期に舞台上演も決定!脚本は、映画・舞台とも2014年の舞台と同じく演劇界の重鎮マキノノゾミが担当。映画と舞台が同時期に上演されるという映画界・演劇界にとって画期的な作品として多くの期待と注目を集めている。この世紀のダブルプロジェクトの始動記者会見には、数多くの報道陣がつめかけた。

舞台さながらの真田陣営のセットの組まれた記者会見場では、中央モニターに予告映像が流れた後、和太鼓団体 信州上田・真田陣太鼓保存会の和太鼓のオープニングアクトで幕開け。本作の初発信出陣式に相応しい演奏でその初陣を飾った。
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会場両サイドから順番に登場の超豪華俳優陣は、銀幕からそのまま飛び出したような甲冑、着物姿で登場!堤幸彦監督と共に2ヵ月半に渡る撮影を振り返りエピソードや本作に対する意気込みを熱く語った。当日、MCは日本テレビ青木源太アナウンサー、杉野真実アナウンサーが務めた。
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◆クランクアップ報告会見

【猿飛佐助役】中村勘九郎
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本日はたくさんのみなさんお集まりいただきましてありがとうございます。
まずは、映画『真田十勇士』が2ヶ月の撮影を終えまして、こうしてクランクアップ会見ができますことを私自身本当に嬉しく、関係者のみなさまに心よりお礼と感謝を申し上げます。2014年に舞台がありまして、舞台公演中に監督とキャストのみなさんに『映画にしてくださいよ~』と冗談で言ってましたら本当になっちゃいまして、さすが堤監督だと思います。撮影は、本当に過酷なものでした。時代劇、そして戦国ものという事である程度は覚悟していたのですが、予想以上の大変さで。

しかし、ご覧のとおり顔だけではなく心の中もかっこよく美しい俳優陣のみなさま、そして優秀で信頼できるスタッフのおかけで無事に撮影を終えることができました。セットも大変豪華なもので、ロケ地も広大で、夢みたいな2ヶ月半でした。この作品に参加できたことを誇りに思います。映画『真田十勇士』今までにない時代劇、映画になっていると思いますのでご期待ください。本日はありがとうございました!

【霧隠才蔵役】松坂桃李
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顔は半分隠れています。台本からできないことがたくさん起こっていまして、空を飛んだり、馬とともに走ったり、敵陣に突っ込み、敵兵をバッサバッサと切り倒したり、忍者というのは、少年漫画を地で行くような動きの連続だなと思い、楽しい日々を過ごしていました。子供から大人までたくさんの方に見ていただける作品になるのではと思っております。楽しみにしていてください!

【火垂役】大島優子
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本日はありがとうございます。現場は見ての通り男くさい現場だなと思いました(笑)
女性は一人しかいなかったので、一人になると心細かったりしたのですが、舞台から映画化とみなさんすごく仲が良くて、現場は朗らかで雰囲気はとてもよかったです。撮影に入るとキリッと顔が変わるん姿に、遠目から見てあぁ素敵だなと思っていました。

この素敵な空間が映像にも伝わっているんだなということを確信しましたし、何よりもみなさんの殺陣とアクションがとてもかっこいいです。現場スタッフさんたちも撮影での天候や寒さもあって大変そうでしたが、スタッフさんも武士のように闘っている姿を見て、とってもかっこいいなと思っていました。

堤監督は何度かご一緒させていただいていますが、イチイチすごいなと思っています。 細かなところまで行き届いていて、迫力のある斬新なものをお届けするというパワーを秘めている方だなと思っていまして、今回もまたご一緒させていただけることをとても嬉しく思っています。私もアクションシーンとかやらせていただいているので、圧倒的な映像を楽しみにしていてください!

【真田幸村役】加藤雅也
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撮影の想い出と申しますと撮影中に1回だけ昼食がはいって、ほかはつなぎで一切昼食が入らないという状態の撮影だったのが凄いなぁと思いました。あと、鎧をつけているので脱ぐと迷惑がかかるので、あまり飲まず食わずで撮影していたのがすごく思い出にあります。自分が演じた幸村というキャラクターは希代の名将と言われていた人物が嘘だった。実はそんな偉大な人間が実は気が弱い人だった。彼の功績はすべて偶然だった、という「設定」が非常に気に入っています。堤監督とは、どの程度までコメディをやればいいのか、最後にその男が死を覚悟したときに修羅のごとく立ち向かって本当の武将になる姿を描きたい、そこでのさじ加減がうまくいかないとウソになるという話をしていたのが想い出になっています。

【淀殿役】大竹しのぶ
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今日はありがとうございます。私の場合は、12月に撮影が終わって、ほとんど外には出なかったので、みんなの苦労の現場は見ることができなかったのですけれども、監督から合戦のカット割りを見せていただいて、その凄さに唖然として「これを本当に現実に人がやるんですか?アニメにした方がいいんじゃないの?」と言ってしまったくらいの凄さでした。私は、12月にアップしてしまったのですが、時々みんなの事を思い出して、今、撮影やってるんだって思いました。

2月4日くらいにアップって聞いていたのですが、撮影期間も延びてすごい大変な撮影だったと聞きました。ロケなので陽の兼ね合いもあって、お昼ご飯もほぼなく、夜遅くまでの撮影が続いたそうですが、ワンカットワンカット役者はもちろん、スタッフもその絵を作る事に誇りを持っていた現場だなと思います。なかなかこういう現場はないので、それを動かす堤さんは、イチイチ何者なんだろうなって思います。さっき3分半の予告編を観てみんなで歓声があがったので、仕上がりを本当に楽しみにしています。スタッフのみなさんもお疲れ様でした

【根津甚八・豊臣秀頼役】永山絢斗
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2役やれたことが嬉しかったです。過酷でしたが、みなさんと戦国時代にトリップできたのが嬉しかったです。どうぞよろしくお願いします。

【由利鎌之助役】加藤和樹
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今日はありがとうございます。撮影の現場は、本当に過酷でした。それ以上に楽しかったのが素直な気持ちです。僕は舞台から参加させていただいているのですが、勘九郎さん筆頭にしたチーム感、それを引っ張ってくれる加藤雅也さんがいらっしゃって、今回映画から初めて加入されたみなさんも一緒になってチーム一丸となって作り上げた作品になったと思います。このメンバーでなければできない作品になったと思っております。僕自身も完成を楽しみにしています。是非、みなさんも楽しみにしていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

【筧十蔵役】高橋光臣
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時代劇を愛する人間としては、どういう作品になるか楽しみにしていたのですが、堤さんの演出にかかると、こんなにスケールが大きく、スピード感があって、笑えて泣ける時代劇になるんだと、毎日毎日感動して撮影しました。早くみなさんに観ていただけることを楽しみにしています。今日はありがとうございます。

【仙九郎役】石垣佑磨
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今日は、ありがとうございます。僕も舞台から参加させていただいています。中村勘九郎さん率いるこのチーム、本当にチームワークがよく明るく楽しく元気よく撮影ができました。その中で闘っていく、殺しあっていくという戦国の厳しさが、みんなの集中した演技から出ているのではないかと思います。出演できた事を本当に光栄に思います。

個人的には、ワイヤーアクションだったり、吊りがあったり、人としてありえない動きが凄く多くて、また、僕は敵役だったので十勇士のみなさんとの共演シーンはあまりなかったのですが、役者としてこういう悪役をやってみたかったのでその夢が叶って本当にうれしかったです。撮影現場のみなさんありがとうございました。作品の完成を楽しみにしています。ありがとうございました。

【三好清海(兄)役】駿河太郎
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ほとんど毛にまみれているのでわからないかもしれませんが、駿河太郎と申します。真田十勇士の中では、一番年上になります。舞台も大変でしたが、映画ではこんなに走らされるとは思っていませんでした。こんなに立ち回りがあるとも思っていませんでした。三好兄弟は、もっと引いたところにいると思っていたのですが、三好兄弟メチャメチャ強くて、ところどころで闘っていまして、今年38歳になりますが、まさか馬と並走するとは思っていませんでした。(会場笑)そんな僕らの頑張りがいっぱい詰まっています。みなさん是非期待していてください!今日は本当にありがとうございました。

【海野六郎役】村井良大
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本日はお集まりいただきましてありがとうございます。僕は舞台から参加させていただいています。十勇士全員に個性があって、素敵なキャラクターばかりで、一度見れば好きになっていただけると思います。面白おかしい、だけど最後泣けるというエンターテインメントな作品ができあがると思います。撮影は冬でたまに雪も降ってくるほどの寒さだったのですが、それを弾き飛ばすほどの役者さん、スタッフのみなさんの熱さで画面いっぱいに男気が溢れていると思います。是非、完成を楽しみにしていてください!よろしくお願いします。

【三好伊三(弟)役】荒井敦史
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本日はありがとうございます。僕は、映画からの参加ですが、正直申し上げまして、この素晴らしい先輩方と共演することにとてつもなく緊張していました。そんな僕を優しく迎え入れていただいて、とても勉強になりました。デビュー当時はまさかこんな超大作に出れるとは思ってもいませんでした。撮影では、みんな重いと言っていたのですが、僕は寒さの中で甲冑が防寒具になっていて助けられました。

【望月六郎役】青木健
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僕は、立ち回りが凄いという話を聞いていまして、実際に現場に行ってみると100~200名のエキストラさんがいて、みなさんが甲冑をきて走り回ると、こんな感じが戦場だったのかなと思うぐらいで、すさまじい音と砂埃と馬も走りまして凄い迫力になります。そこで爆発もあって・・・本当にすごいなぁっていう撮影でした。みんな本物の戦に近づけようと本気でぶつかり合っていく姿が凄かったので、スクリーンを通じてそれが伝わるといいなと思います。ありがとうございました。

堤幸彦監督
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お忙しい中、みなさんたくさんお集まりいただきましてありがとうございます。いよいよクランクアップしまして、キャストの素晴らしいみなさんのご発言にもあったようにとにかく面白いものにしなくてはいけないというプレッシャーを1人ずつから受けています。絶賛編集中でございます。かなりいい所まで攻め上ってきているのですが、なにしろ役者の熱量が半端ないです。

役者の熱量を舞台の上では全面的に出せばいいのですが、映画はそれに更に、映像技術・特殊効果・コンピューターグラフィックスなど様々な面で映画の楽しみを加えていかないといけない。そんな両方の緊張感で毎日大変なのですが、何度見ても自分で見て思うのもなんですが「面白いな」「ハマるな」というのが正直なところです。是非、みなさん完成を楽しみにしていただいて、色んな要素が本当にギッシリ詰まっていますので、映画の中の盆・暮れ・正月がいっぺんにくるような映画に仕上げたいと思っています。どうかよろしくお願いします。今日は本当にありがとうございました!

◆トークセッション

—映画×舞台 同時期公開・上演の一大プロジェクトにかける想いをお願いします。

堤幸彦監督
舞台の初演の段階ではプロジェクションマッピング、ワイヤーワークなど舞台でできるパワーと技術を詰め込んだのですが、それよりも何よりも熱量のある芝居をお客様に楽しんでもらうのが一番の目的でした。舞台の再演はさらに上回ることをしなければいけない。
初演の時に会見がありまして、「一言で言いますと俳優のみなさん、しんどいですよ」と申し上げていたのですが、本当しんどかったようです。役者さんはバックヤードでは針の先生が常駐して、針治療を受けながら舞台に出ていただく形だったのですが、再演はもっと凄いです。(会場笑)

出演する人は覚悟していただきたい。何故、そうなるかと申しますとこの映画『真田十勇士』が凄いものになりつつある。「映画は凄かった。舞台の再演は、まぁ一昨年と同じだね。」では、私としては辛い。再演は映画を更に上回るものにしたいし、映画はできることの最高峰を狙っていきたい、色いろな意味でパワーをたたきつける作品にしていきたいと思っています。

—大島さん、中村さん、松坂さんに質問です。戦闘シーンではワイヤーアクションが大変だったと聞きました。特に一番大変だったのはどこでしたか?

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大島優子:堤監督は、なんでも私にやらせるんですが、今回、演じた【火垂】は、木を縦に走るアクションをワイヤーでやりました。その経験はなかなかなかったです。今後一切ないと思うのですが、いい経験になりました。

堤幸彦監督:完璧でしたよ!木を縦に走る女優はあなたしかいない。

大島優子:ありがとうございます。いい経験になりました。

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中村勘九郎:私は、今回飛べない設定でワイヤーアクションはなかったのですが、けれども飛べる松坂桃李演じる【才蔵】に抱えられて飛ぶシーンがあって、凄く心地良かったです。(会場笑)あとアクションは飛んだり、爆弾の中走ったり、燃えたり色々ありました。日本で阿部寛さんと石垣佑磨さんと私しか使っていないという「エアラム」を使ってのアクションをやらせていただいたのが凄く楽しかったです。
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松坂桃李:僕も空を飛んでワイヤーとかも使ったのですけれども一番驚いたのは、監督が「馬と一緒に走ってください」って言われた時、「あっ、馬に乗るんですか?」と聞くと、「いや、馬と一緒に並走して走ってください。」と言われて。(会場笑)

「何を言ってるんだろうか?」と思ったのですが(笑)。「いや、監督馬と同じスピードはさすがに無理です。」って言ったのですが、監督が「いや、大丈夫です。やって下さい。」っておっしゃって、「忍者なんで絶対腕はふらないで下さい。」って言われて(会場笑)

「いや、それはやるんですけど、馬と一緒のスピードでやれるかどうかは・・・」と言うと、「いや、大丈夫です。同じスピードになったところを狙うんで。」とおっしゃって、本当不可能を可能にする監督だなと思いました(笑)。

堤幸彦監督:結構、いってましたよ!10m走だったら人間がどんな動物よりも勝つんですよ。

松坂桃李:初めて知りました。

堤幸彦監督:10m使うから。(会場笑)

松坂桃李:そこを使うみたいです。(会場笑)そこが凄く印象に残っています。

◆最後のご挨拶

堤幸彦監督:私ばっかりすいません。本当にここに並んでいらっしゃる素晴らしい役者のみなさんが記録されている映画は、監督である私も何度観ても手に力が入ります。笑い、涙するカットが大量に入っています!現在、みなさんの力を1つにするべく精鋭編集中でございます。今日も今からスーツを脱いで編集に向かおうと思っております。日本映画で出来る事の全てを詰め込みました。是非、ご堪能いただければと思います。音楽も音も素晴らしいことになると信じています。9月公開、是非、ご期待下さい!今日は本当にありがとうございました!

◆フォトセッション

フォトセッションは、主演 中村勘九郎の声掛けに合わせ、登壇者で出陣の発声を2パターンを行い、記者会見は終了した。

「真田十勇士!おーっ!」
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「いざ、真田十勇士、これより出陣いたす!ものども、(一同)えいえいおーっ!」
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舞台『真田十勇士』は、9月11日 東京公演スタート!
映画『真田十勇士』は、9月22日 全国超拡大ロードショー!

最新情報は、映画『真田十勇士』公式サイトへ

『真田十勇士』0318オフィシャル

 

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