映画『日本で一番悪い奴ら』 完成披露舞台挨拶に、綾野剛、中村獅童、YOUNG DAIS、 植野行雄(デニス)、ピエール瀧、白石和彌監督登壇!!

25日、東京・丸の内TOEIにて6月25日(土)全国公開、映画『日本で一番悪い奴ら』完成披露舞台挨拶が開催され、綾野剛、中村獅童、YOUNG DAIS、 植野行雄(デニス)、ピエール瀧、白石和彌監督の6人が登壇した。MCは、映画パーソナリティー伊藤さとりが務めた。
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本作は、日本警察史上の最大の不祥事と呼ばれる実際の事件を元に、北海道警察・刑事の壮絶な26年間を描いた一代記。主演は、綾野剛。監督は映画『凶悪』で映画賞を総嘗した白石和彌監督。脚本は『任侠ヘルパー』シリーズ 池上純哉。

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壇上には、警察官姿の10名も登壇!緊張感あふれる舞台挨拶のオープニングとなった。
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 ◆舞台挨拶

北海道警察の警察官・諸星要一役【綾野剛】
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みなさんこんばんは。綾野剛です。本日は、「日本で一番悪い日」にお越しいただきありがとございます。(会場笑)拳銃200丁、大麻2トン、覚せい剤130kg。私、非常に身の危険を感じております。この作品は、1人の男の一代記で人間賛歌を描いております。極上のエンターティーメントをみなさんに観ていただくという事で、私共も非常に嬉しいです。今日は、元現職の方も来ていただいているという事で、今日は心より感謝致しております。短い時間ですがよろしくお願いします。

暴力団幹部・黒岩勝典役【中村獅童】
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みなさんこんばんは。黒岩勝典役を務めさせていただきました中村獅童です。思った以上に女性のお客様が多いんですね。(会場笑)映画を観て何を感じていただけるかとても楽しみです。今日は、よろしくお願いします。ありがとうございます。

諸星を慕う、重要な“S”・山辺太郎役【YOUNG DAIS】
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みんさんこんばんは。山辺太郎役を務めさせていただきましたYOUNG DAISです。僕の役は観る前に多くは語ることはできないのですが、この映画非常に・・・な映画になっておりますので楽しんでいただけたらなぁと思います。本日はありがとうございます。よろしくお願いします。

パキスタン人のラシード役【植野行雄(デニス)】
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みなんさん、こんばんは。デニスの植野行雄です。こんなにフラッシュがあって、3日前に出た劇場がお客さんちょっと少なくて「よろしくお願いします!」って言ったらお客さんも頭を下げてる状態だったので・・・。

綾野:あれっ、インド人じゃなかったっけ?

植野:私、パキスタン!(会場笑)ブラジル人とのハーフという事で、パキスタン人との役、不思議と違和感なかったので是非、楽しんでいただきたいと思います!

諸星の先輩刑事・村井定夫役【ピエール瀧】
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ピエール瀧:村井貞夫という、諸星の先輩の役をやっております。綾野くんに色々と悪い事を教える係りです。(会場笑)アハハじゃないですよ。みなさん。(笑) 実録の犯罪の映画なので本当にあった出来事なのですが、非常にエンターティーメント性の高い楽しい作品に仕上がっております。実録映画で犯罪で楽しいって言ったら何なのですが、白石監督が非常に楽しく楽しくまとめておりまして、リアルな犯罪でもエンターティーメントにすれば大丈夫なんだってことを実証した作品でもあります。是非、みなさん楽しんで帰って下さい!

綾野ここで「暑いんで上着脱いでいいですか?」とスーツの上着を脱ぎ、会場からは再び歓声があがり「スーツだけでなくてもいいんだよ。」とつっこまれた綾野からは笑顔がこぼれた。
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白石和彌監
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監督:こんばんは。白石です。今日は本当に一般の方に観ていただくのは初めてということで、ワールドプレミアにようこそおいで下さいました!僕も人の事言えないのですが、この本当に悪い人相の人達と一生懸命作りました。実際にあった犯罪を元にしているのですが、とは言え全ての犯罪者の方が楽しい人生を送っていなかった事にはならない。どんな人でもおもしろおかしく楽しく生きて来たんだというところをこの映画の中に込めて、エンターテイメントになったと思っています。今日は楽しんで帰って下さい!

◆クロストーク

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綾野:みなさん、暑くありません?俺だけかな。

植野:脇汗びっしょりです。

綾野:要は身の危険を感じいるからでしょうね。

ピエール瀧:後ろ見てごらんよ(会場笑)すぐ飛び掛ってくると思うよ。(会場笑)

—それでは、よろしいでしょうか。主演 綾野剛さん、今日は女性ファンの方もたくさんいらしていると思います。しかも、この男の26年間を演じるということで大変難しかったと思います。どんなところを心がけられたのでしょうか。また、どうしてこの役に惹かれたのでしょうか。

綾野:まずは、白石監督だったということが最大の理由です。そしてどんな映画をやるんだろうとプロットを読んだら拳銃200丁、覚せい剤130kg、大麻2トン。これは『日本でいちばん悪い奴ら』参加するしかないなとその場で思いました。脚本読ませていただいて、池上純哉先生の書いた脚本で非常に魅力的で、一代記なのですが、僕にまつわる関係者、いわゆるここにならんでいる役者の皆様、1人1人がキチンと描かれていて諸星がどれだけ愛されたかが描かれた作品で自分が出来る事はなんだろうというところからスタートしました。今から観ていただくのですが、部下だった人が、上司になったら声のトーンも変わっていくとか、状況や環境によって服装も髪型も変わるといった事を何も惜しげなく演じてみました。こんなに長い年数の1人の人の人生を演じることはないので、これは自分にとっての新しい表現の課題なと思いまして、全キャスト、関係者の方々に共犯者になっていただいて、一緒にこの役を生きる事ができたと心から思っております。(会場拍手)

—綾野さんが「諸星」という役で色んな方々と絡んでいくのですが、中村さん、二人が最初に出会った瞬間から意気投合していく、凄く面白い役の演技だなぁと思ったのですが、それは中村さんの案だったと聞いたのですが。

中村:案というか、テストで色んなやり方をやらせていただいて、作っていくこともありましたので、その中から監督にいくつかひらっていただいてやらせていただきました。

—中村さん、綾野さんとは色々な役をやられていると思いますが、今回、綾野さんとご一緒していていかがでしたか?

中村:綾野くんは大好きな役者なので、ご一緒させていただいて楽しかったです。勉強になりました。

綾野:獅童さんとは、大河ドラマでご一緒させていただいた時に、あるシーンが終わった後に「いやぁー剛ちゃん、サイコーだったよ。俺、綾野くんが何か関わる作品があったら言ってくれたら俺一言返事で受けるから!」って言って下さったんですよ。でも、そうは言ってもと思っていたのですが、今回の出演、本当に一言返事で引き受けて下さったので、ありがとうございました。

中村:こういった暴力団の方の役をやるのは僕は初めてだったので、僕つとまらないんじゃないかなと。(会場笑)むしろ好青年で売り出してますから。(笑)

綾野:今日も只者じゃないから。(笑)

中村:いやいや、やっぱり主演が綾野くんということで「是非、やらせていただきます。」と。(会場拍手)

—それでは、YOUNG DAISさんに伺いと思います。YOUNG DAISさんと言えば、『TOKYO TRIBE』の印象が強いのですが、今回、綾野さんと同じよう非常に長い期間の役を演じるということで、オーディション決まったそうですが、役作りはどのようにされたのですか?

YOUNG:監督とお話させていただいて「こういう人物で」って事でウチに持って帰って、当日綾野剛くんとお会いして、初日シーンで一緒に探り探りであったはずだったのですが、最初のワンシーン撮り終わった後に、綾野くんが一言声緒をかけてくれて「DAISとの関係性はどうあるべきかわかった」って言ってくれて、そこから楽になりました。山辺太郎役という役をやりながら綾野くん演じる諸星という役を支える、添い遂げるという役で劇中、四半世紀生きさせてもらいました。

—綾野さんいかがでしたか?

綾野:今日、久々にお会いして、見ていただくとわかると思うのですけど、山辺太郎役を演じたYOUNG DAISくん、今は太郎じゃないはずなんですけど見るとすごい泣けてくるんですね。唯一諸星が家族として認めたって言うと変ですが、彼のお蔭で諸星はどこか立っていた気がするので、みなさんにそこを観ていただけたら幸いです。(会場拍手)

—植野さん、実写映画の初出演が、パキスタン人というこなんですよね。最初、パキスタン人をうかがっていかがでしたか?

植野:いやぁ僕は、お母さんが日本人でお父さんがブラジル人で、心はお彼岸にお墓参りも行く心は日本人ですから、最初役のお話をいただいた時は、「パキスタン人か。」すぐ「パキスタン」ですぐ画像を見たのですが。(会場笑)

綾野:イケルと思ったのですよね?

植野:はい。不思議と違和感はなかったです。

—最初、YOUNG DAISさん演じる山辺太郎役と凄く仲が良くて、綾野さん、中村さんと4人で絡んでいくのですが、撮影ご一緒されていかがでしたか。

植野:凄く優しくししていただいていて、この4人とずーっと一緒にいる感じでした。関係性もこの映画の関係性に近かったです。獅童さんが、兄貴肌で剛くんがついていく。YOUNG DAISくんと僕は友達って関係でしたね。

—綾野さんに結構いたぶられるシーンもあったと思いますが・・・。

綾野:あったけ?むしろ、あー言えないなこれは。(会場笑)本気で怖かったって言ってた時期がありましたよね。

植野:マジで切れてるかどうかわからなかったですね。(会場笑)

—ピエール瀧さんにお伺いします。ピエールさんと言えば、白石監督の「凶悪」ではさまざまな映画賞を受賞されましたよね。(会場拍手)

ピエール:ありがとうございます。人5~6人殺した役だったですけど。

—今回、綾野剛さんとご一緒されていかがでしたか?

ピエール:綾野くんとのシーンは楽しかったですね。警察署とか先輩っぽいシーンやある飲み屋さんのシーンが多いのですが、その頃はまだ軽い部分もあって、真面目な青年の部分もあって、「こいつ本当に俺の後輩なのかな?」って素直に感じるシーンもあったりして非常に楽しくやらせてもらいました。白石監督は、犯罪者って言っても24時間、ずーっと犯罪のことばっかり考えているわけではなくて、合間合間に楽しかったり、優しかったりする時間がリアルな犯罪者ってあるのですよね。そこの部分に着目して描かれる監督さんなので、この映画でもそういうシーンがてんこ盛りになっています。「あれっ、この人、そんなに悪い人なのかな。」って思えるところもあったりして、そこが犯罪の怖いところでもあったりするので、多分、みなさん怖い映画じゃないかなと身構えているんじゃないかと思いますが、語弊があるかもしれませんが、楽しい映画です。一度、緊張を解いてからご覧になっていただけたらと思います。

—特に、お二人のシーンは、これから楽しいことするのかなって感じのやんちゃなシーンですよね。

ピエール:本当、部活の先輩後輩みたいなところから入ってきますけどね。

綾野:瀧さんは、存在が悪いんで、何も役作りされなくてもいいんじゃないかと(会場笑)凄く印象的だったのは、初日に白石監督が演出しにいったところを見にいったたら、瀧さんが「監督、今回は、(劇中)何人殺せばいいんですか?どんな悪いことすればいいんですか?」って言って(会場爆笑)、普通に慣れた口調でおっしゃってたので最高だなこの現場って思いましたよね。普通、聞かないですよねー!(笑)

ピエール:僕もぶん殴るシーンがあって、まぁまぁ入っちゃって。その後監督がゲラゲラ笑いながらやってきて「最高です!瀧さん!」って言ってくれて、あーいい現場だなぁーって思いました。(会場笑)

—それでは白石監督、凄い映画を作ってしまったと思いますが、今回、綾野剛さんとずーっと一緒にいらして、綾野剛さんという俳優いかがでしたか?

監督:いやぁーもう。この映画に関しては、僕と綾野剛さんが推進していかなければならない映画なので、そこはもう意気投合しながらやるしかないんだなと思っていたのですが、本当に、綾野くんは見ててずーっと飽きないし、もうお腹いっぱいになったつもりでいるのですが、翌日、また空腹で僕も綾野くんも現場に来てくれるっていう連続した。この映画99%綾野さんが出ずっぱりなのですが、それでもやった感がないっていうか、底が見えない役者さんですね。また、是非、一緒にやりたいとずーっとやりたいと思わせてくれる役者さんです。

綾野:来年やりましょう!(会場拍手)

—それでは、映画『日本で一番悪い奴ら』にちなんで、最近悪いなぁと思うエピソードがありましたら是非!
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中村:奥さんがいびきが煩いんですね。ちょっとつまんだですね。嫌がるかなと思ったのですが、よっぽど眠りが深かったのですね。しばらく無呼吸になったので慌てて起したという。(会場笑)あそこで観てるんでゴメンね。(会場笑)

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YOUNG:僕自身の撮影シーンではなかったのですが、撮影現場に行って監督が行ったりするモニターの付近に行ったりさせてもらっていて、綾野くんが凄い乱暴なシーンを撮っている最中にケラケラ笑っているシーンがあって、凄い悪いなぁーって思いました。(会場笑)監督がケラケラ笑っている時は、凄いシーンが撮れたんだなって思いました。

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綾野:だってさ、カットがかかる前に監督の笑い声でNGになる時あるから。(会場笑)

YOUNG:それだけいいシーンが撮れてるんでしょうね。

植野:僕、お笑い芸人なので、近所の子供達が僕の家の事大使館って言ってるんですよ。(会場「あぁー」という感嘆)

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家の前がシルクロードやとかスーパーマリオやってイジラれてたんですけど、この映画に出演して、自分もちょっと役者気分で、前は「やめろよー」って言ってたのですが、最近無視とかで「子供達に悪いことしてるな」って思ったので、明日から「マリオだよ」って言ってやろうかと思います。(会場拍手)

ピエール:実は今、継続中の悪いことがありまして、デニスの植野くん、僕、初めてお会いするのですが、トイレの前で会ってから、ずーっと無視してます。

植野:えーっ!!本当ですか。それは悪いですね!(会場笑)僕、ヤバイ人やと思って監督に緊張してますって相談して、水アホほど飲んでいたんですよ!

ピエール:楽屋でも植野くんに喋りたいんだけど「今、継続中だから」ってずっと我慢していました。

綾野:初日まで継続しましょうか?

ピエール:それ、いたずらでもなんでもなくていじめじゃない。(会場笑)

植野:僕、最初からやり直したいです!あーテンション高まってきました!獅童さん。

中村:何ですか?

植野:よかったー

ピエール:そういういたずらやってました。

◆フォトセッション

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その後、場内では、マスコミ向けフォトセッションが行われ、キャンノン砲によるお札(5億円相当)名刺(主人公 諸星要一)が、紙ふぶきのように場内を舞った。

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◆最後の挨拶

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綾野:今回、こういう作品なので、どうしても敷居が高くなっていて、どんなイメージをこの作品に持たれているかなって心配だったのですが、こんなにみなさん集まって下さって本当に感謝しています。この作品は、あくまで1人の男と色んな人達が1つの答えを導く最狂・最愛の物語です。この作品は自分の感覚で笑いたかったら笑っていただいたらいいですし、とにかく心地よく観ていただきたいです。

冒頭からリズミカルな音楽が鳴ってきますのでそれに気持ちを乗せながら観ていただくと、隣にいるまったくの赤の他人の方々ともこのハコの中で1つの共同体になれる。それが映画館で作品を観る醍醐味だと思います。強度の高いあるシーンもたくさんありますが、そういったシーンもみなさんに受け止めていただいて最後まで楽しんでいただければ幸いです。「日本で一番悪い奴ら」今日から予約スタートしました!6月25日初日まで皆様引き続きよろしくお願いします!

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映画『日本で一番悪い奴ら』は、6月25日(土)より全国公開!!
詳細は、映画『日本で一番悪い奴ら』公式サイトへ

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【STORY】
日本警察史上最大の不祥事。奴らはいったい何をしたのか!?
大学時代に馴らした柔道。その腕っ節の強さを買われ、北海道警・刑事となった諸星要一。強い正義感を持ちながらも、うだつの上がらない日々を過ごしていた。ある日、署内随一の敏腕刑事・村井から刑事の“イロハ”を叩き込まれる。それは「刑事は点数。点数稼ぐには裏社会に飛び込み、“S”(“エス”=スパイ)をつくれ。」というものであった。村井に言われた通り裏社会の“S”を率い、「正義の味方、悪を絶つ」の信念の元、規格外のヤバすぎる捜査をまっとうしていく諸星だが――。

映画『日本で一番悪い奴ら』
監督:白石和彌  脚本:池上純哉  音楽:安川午朗
出演:綾野剛 ・ YOUNG DAIS 植野行雄(デニス) ピエール瀧
配給:東映・日活 制作プロダクション:ジャンゴフィルム 企画協力:フラミンゴ
製作:『日本で一番悪い奴ら』製作委員会(日活 東映 木下グループ カルチュア・エンタテインメント ぴあ GYAO ポニーキャニオンエンタープライズ)
(C)2016「日本で一番悪い奴ら」製作委員会

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