『日本で一番悪い奴ら』綾野剛はじめチーム日悪、公開初日に撮影 ㊙ トークの連発に観客大爆笑!!

25日、映画『日本で一番悪い奴ら』が全国公開初日を迎え、主演の綾野剛、YOUNG DAIS、植野行雄(デニス)、木下隆行(TKO)、ピエール瀧、白石和彌監督の‟チーム日悪”が登場し、公開を祝して日本で一番大きい!?鏡開きが行われたほか、撮影の裏話や、際どい発言の連続に会場は大いに盛り上がりをみせた。

◆舞台あいさつ

【諸星要一】綾野剛
綾野
「みなさん。綾野剛と申します。おはようございます。朝からこのような問題作を見ていただきまして感謝しております。ありがとうございます。」

【山辺太郎】YOUNG DAIS
ダイス
「みなさん映画を観ていただいて、硬い表情がほぐれて柔かい表情の中で色んなお話させていただける事は貴重な機会と思っております。よろしくお願いします。」

【アクラム・ラシード】植野行雄(デニス)
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「ハイ、みなさんグッドモーニングです。」(場内笑)

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これに綾野が「行雄ちゃん、英語話せないでしょう!インド人じゃないの?」とツッコミを入れ、植野は、「僕、パキスタン!」と答え、劇中のワンシーンの再現に場内から笑いを誘った。

【村井定夫】ピエール瀧

瀧

鑑賞後のみなさんにお会いするのは、今回が初めてです。今、みなさんの頭の中にあるのは、おそらくカニでは・・・。(場内笑)ありがとうございます。

【加賀谷 力】木下隆行(TKO)

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「僕は、ワンシーンしか出させていただいていないのですが、こういう場に立たせていただいて本当に光栄です。綾野剛くんを気持ちよく・・・な役でして、僕のこと嫌いにならないで下さい。」(場内笑)

白石監督

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「朝早くから観ていただいてありがとうございます。今回、公開後初めての舞台挨拶なので色々ぶっちゃけます!(会場笑)見どころはとよく言われるのですが、諸星がクスリに手を染めてしまう問題のシーンです。」

◆クロストーク

上映後の舞台挨拶ということで綾野からこの日集まった観客に向けてキャストから質問がおこなわれた。

綾野が、「この作品は硬い作品と思っていただいたのではないかと思いますが、意外と笑えましたか?」と問いかけると観客からは大きな拍手が。その反応にピエール瀧は「ほんと、みなさん不謹慎ですね(笑)」と観客にツッコミを入れる場面も。

続けて撮影時の思い出について聞かれたYOUNG DAISは「綾野くんがリードしてくれて、撮影内外でも4人のいい関係を作っていただいて、撮影の中にそういった役の上での4人のコミニュケーション感が上手く滲み出ているのではないかと思います。本当にありがとうございました。」と座長である綾野をねぎらった。

続けて関東一のヤクザのドンを演じた木下は役作りの研究の為に新宿を歩いていたが「本当に怖い人がたくさんいて怖かった」と語り、映画の全国PRに出かけていたという植野に綾野は感謝を述べつつも、その様子を見ていたようで「ふざけていたでしょ!?」とツッコミを入れる場面も。さらに舞台上では今作で植野が演じたパキスタン人役を白石監督の自宅近くのインドカレー屋の店員とギリギリまで迷っていたエピソードに会場からは笑いが漏れた。

そんな植野はPRで訪れていた劇場で70歳くらいのおじいさんから「今年一番期待している」と言われたエピソードを披露すると、綾野らチーム日悪の面々も喜びを隠しきれないよう様子だった。続けて、お気に入りのシーンに質問が及ぶと、植野は綾野さんとの刃物を使ったアクションシーンを挙げ、舞台上で再現を披露。

撮影当時、ケガをしないように何度も段取りを重ねたにも関わらず、本番では植野が段取りを無視した動きに、植野の突進を避けるところを実際は3回ほど切りつけられていたと、詳細な解説を行い場内から笑いが。さらにそのアクションシーン後の過激なセリフは、実は綾野の本音だった裏話を披露するとこの日一番の笑いが起こった。

YOUNG DAISは、諸星の問題のシーンをあげ、撮影当日は、いつも気さくな様子とはまったく違って話しかけられないほどの様子であったと回想。熱演の表情による顔のうっ血を戻す為に、身体をゆるめていた綾野に「大丈夫?大丈夫?」と何度も声をかけたほどの熱の入った綾野の演技に深く感銘した様子で語った。

瀧は、犯罪の話しではあるが、男子特有のバカなグルーブ感があるように感じたカニのシーンあげた。そのテストシーンのビジュアルには、白石監督の満面の笑顔もあるのだが、CGで消してあるなどの裏話も披露された。

綾野は、黒岩演じる中村獅童との初対面のシーンあげ、中村の演技力にひっぱられ、諸星の「恐怖」と「いきり」の入り混じった引くに引けない丁々発止を演じるがあまり、お茶の温度に対する表現は捨てざる得なかったという細部にもこだわる役者魂を披露した。

そんな個性豊かなキャストを束ねた白石監督は「この作品は完全に役者の映画、役者が輝いてなんぼと思っていたので、この映画、悪い人達を演じ、舞台に上がっている役者さん達が輝ける作品になった。」をチーム日悪の面々をねぎらった。また、原作者の稲葉氏が一部出演しているエピソードも明かされた。

イベントの最後には、「日本で一番大きい鏡開き」が行われた。直径が2m40cm の巨大な樽が運び込まれると驚いた様子を浮かべながら、綾野は「鏡開きは初めてです」と初体験を告白。チーム日悪の面々が小槌を持ち、観客らの「日悪ー!大ヒットー!」の掛け声とともに勢いよく小槌を振り下ろすと、日本酒ならぬ、何百丁もの拳銃が登場!劇中さながらの銃口を構えた姿でマスコミ向けフォトセッションに応えた。

◆最後の挨拶

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「今、社会が自主規制、コンプライアンスだとか、やや日本が潔癖症になっている中で、こうした作品が公開できるのは非常に重要です。僕はこう見えて少女マンガをベースにした映画も大好きでよく見にいきます。そう、たまにはキュンキュンしたいんです。(会場笑)ですが、対極にある作品があることによって、日本のエンターティーメントシーンは、キチンと底上げされると思います。道徳を学ぶ為に不道徳なものを学ぶ。汚いものはすぐ蓋をして終了ではなくて、どうしてそのような事になってしまったのかという結果ではなく過程を学ばなければならないと思います。その中でこの作品は、確かに犯罪の話です。その中で、燃え上がっていたキャラ、どこか憎めないキャラもいたと思います。そういった想いを育んでいただいて、そして、キチンとみなさんの中で新しい道徳を作っていただければ幸いです。この作品、どうか皆さんで繋いでください!本日はありがとうございました。」と綾野が呼びかけると会場から大きな拍手が起こり、鳴り止まない拍手の中で舞台挨拶は終了した。

映画『日本で一番悪い奴ら』は、6月25日[土]全国ロードショー!
最新情報は、『日本で一番悪い奴ら』公式サイトへ

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映画『日本で一番悪い奴ら』
出演:綾野剛、中村獅童、YOUNG DAIS、植野行雄(デニス) 、ピエール瀧
監督:白石和彌
脚本:池上純哉
音楽:安川午朗
原作:稲葉圭昭「恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白」(講談社文庫)
配給: 日活
©2016「日本で一番悪い奴ら」製作委員会

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