宝塚歌劇団ファン歓喜!監督:蜷川実花×主演:藤原竜也 映画『Diner ダイナー』大ヒット記念応援上映付舞台挨拶に、真矢ミキ、真琴つばさ、沙央くらま 登壇!

27日、東京・新宿バルト9にて、監督:蜷川実花×主演:藤原竜也 映画『Diner ダイナー』大ヒット記念応援上映付舞台挨拶に、真矢ミキ、真琴つばさ、沙央くらま 登壇した。

左より、沙央くらま、真矢ミキ、真琴つばさ

平山夢明著 原作小説『ダイナー』を蜷川実花 監督、藤原竜也 主演 で映像化された本作で藤原竜也が演じるのは、元殺し屋で天才シェフボンベロ。蜷川実花 監督のその色彩感覚と美しい映像美によって描かれた世界観は、公開1週目よりリピーター続出。会場には、4~5回、さらには10回リピーターが名乗りをあげるなど、公開3週目を迎え大ヒット上映中。

本作で、美しき男装の麗人の殺し屋 無礼図(ブレイズ)を演じた真矢ミキは、会場から大歓声に「そういうノリは、20年ぶりぐらいかも、大変興奮しています」と嬉しさいっぱいの笑顔で応えた。映画『Diner ダイナー』の大ヒットにより、「今まで、街で声をかけられる事のなかった世代の皆さんに、ガンガンに声をかけていただいてます。全てはダイナーのお陰です!」と挨拶。

劇中では、真矢の演じる殺し屋の腹心の部下として、真琴つばさ、沙央くらまを従えるが、「私達、宝塚の時には、世代が違うので並んだ事はないのですよ。」と語り、会場からはひときわ高い拍手が巻き起こった。

アレックス役の真琴つばさは、「ヤングボイスの声を久しぶりに聞いて、力をいただいて力を頂いている気分です。作品に出させていただいた事も嬉しいです。真矢さんとは宝塚時代に一緒にやらせていただいた事もあって懐かしく、そして沙央さんは新しい風で三人で新しいチームが組めて嬉しいです!」と喜びを語った。

オスカル役の沙央くらまは、「私にとってこの映画は、受験時代に憧れていたお二人の部下で。」と語ると、真矢から「急に、下級生になってるね。もう辞めたんだから大丈夫!」と声をかけられ「はい!」と笑顔で応えた。

二人との共演については、「宝塚を辞めて21年目になるのですが、こういう事が起きるんだなぁと、私自身が、お客様と同じくらい刺激を受けた作品だと思っています。男装とかも二度とやらないだろうなぁと思っていたのですが、人生って何が起こるかわからない。人生ってある時には、人に委ねて行きたいなぁと思いました」と感慨深い様子で語った。

21年ぶりの男装については、「やればできる!」と語ると会場から拍手が巻き起こった。「お二人もそうだと思うんだけど、形状記憶なんですよね。ある程度の格好をするとカシャと入るね。」と真矢が語ると、「眉毛を書いたり、もみあげを書いたりすると」真琴も同意。宝塚以外ではもみあげを書かないこだわりエピソードも披露した。劇中、真矢のもみあげは文字がタトゥーで書かれていると真琴が撮影エピソードを披露すると会場からは驚きの声もあがった。「見えない髪の毛の中にもみあげのタトゥーが入るのは、監督の拘りを感じました。」と感心した様子で真矢は語った。

蜷川実花監督から、男役の出演を相談された真矢は、一番に真琴つばさ、沙央くらまの二人が浮かび、今回の三人の共演が実現。

退団してすぐの仕事が本作だった沙央は、「女性になるにはどうしようと性別迷子になっていた時に、男役のお仕事をいただいて、気合をいれて「おはようございます!」と現場に行くと、「おはようくらま!」とみなさん声をかけて下さるのですが、髪型やもみあげがだんだん入ってくると「あのさぁー」ってなってきて、だんだん男装の麗人になっていかれて。」と楽屋での男役ならではの撮影エピソードを披露した。

真琴は、「上下関係は残りますからね。三人の登場シーンで、肩に手をかけているシーンがあるのですが、絶対に、真矢さんの肩に手はかけられない!」と真矢に告白すると、「大丈夫!怒らないから!でもね。私もこの前大地真央さんと雑誌の取材で撮影した時、カメラマンさんが、「大地さんに肩かけてみましょう!」って言われて、本当やめてほしかった。本当、無理!やっぱり少し空けてた。逆だったらいいけどね。」と宝塚歌劇出身者ならではのエピソードを明かし会場を盛り上げた。

また、真琴つばさ、沙央くらまの劇中の二人の役名は、宝塚時代の役名が使われていたことについて真琴は、「何故、いくつかある内のこの名前だったのだろうかと思ったのですが、実は、食堂のシーンに横尾忠則さんの絵がかけられていて、その横尾先生が初めて宝塚でポスターを書いて下さった時の作品が、アレクサだったんです。」と語り、監督の考察、配慮を感心した様子で語った。

オスカル役の沙央くらまは、新人公演での主演の役名がオスカルだった事に触れ、「監督の愛を感じました!」と語った。印象に残ったシーンについて真矢は、ワイヤーアクションシーンだと語り、スタントの方が控えているのをみると、対抗意識で燃えてきて取り組んだが、主演の藤原の本格アクションに驚かされたと撮影当時を振り返った。真琴は、二丁拳銃のシーンでの真矢のシーンを上げた。真矢は、坂本竜馬役で二丁拳銃さばきは得意なアクションではあったが、手袋でのアクションと煙の映像タイミングの為、テイク20以上を重ねた渾身のシーンを是非観ていただけると嬉しいとアピール。真琴は、主演の藤原との絡みのシーンで、「藤原さんの頭をギリギリで蹴るシーンがあって、ここで蹴っ飛ばして何かあったら・・・!」と自身のアクションシーンを振り返った。

最後の締めの挨拶で、沙央は、「凄く激しいシーンが多いのですが、メッセージ性も高くて、宝塚の後輩達も観に行ってくれて、観た後にみんな殺し屋の気分になって、渋谷の街を「私は生きていける」と堂々と歩いていけるような強い気持ちになれましたと言ってくれています。私も本当一瞬なのですが、その一瞬一瞬を色んな方々が情熱を持ってこの作品を作られているので、その想いも楽しんでいただいて、後、宝塚のように色んな方が出る度に拍手とか、サイネリウムをふっていただいて楽しんでいただけたらと思います!よろしくお願い致します!」と呼びかけた。

真琴は、「私も映像の綺麗さと迫力に本当に驚かされました。こんな素敵な映画に出させていただいて喜びを感じています。巷では、いい意味で「イケメンの無駄遣い」って言われるくらい素敵な方々がたくさん出られていて、その中で少しでも出られて嬉しいですし、最後にバラが敷き詰められているシーンが自分でも一番気に入っています。そして、私、花組時代真矢さんと一緒にやらせていただいて、すごくお世話になっていて師匠みたいな感じなのですが、いい事もたくさん教えてもらいましたが、真矢さんがトップスターさんになる前に組替えしてしまったので、ある意味真矢さんがトップにいて、私が下にいたらという夢が叶った映画になりました!」とコメント。

最後に真矢は、「今日は宝塚が揃いましたけど、本編で、宝塚をやめて男役をやる事はないと思っていましたが、楽屋で三人で「進化したものを見せようね!世間に出してもらって色んなものに揉まれて生きてきて、そういう味も私達出して行こうね!」って言っていました。

現場で思った事は、蜷川実花さんが作った「美と食と死」というこの世界観。主人公の彼女が、「生きがいって何だろう、生きてるって何だろう」って今、何でも物に溢れていて、全てが携帯のボタン一つで行われるような時代になって本当の今の時代の若い子には若い子なりに大変なんだろうなと思っています。この映画を観て、凄い大変な事に巻き込まれているけれども、私、生きてるって事を掴むのかなぁと思いました。

私達も宝塚を辞めて、「もう二度と宝塚の舞台に立つことはないな」、歳を取ると頭が固くなって、「あれは過去の世界だったなぁ」、くらまだったらまだ、宝塚辞めたばかりだから、宝塚に居た分、芝居の質だったり、表情だったりが負になると思ったりする時ない?

舞台って一番前の方から奥の方まで見えるように大きくやるのでそういう事で悩んでずっと走ってきた私達が、映像でがんばっている色んな俳優陣、女優陣に刺激を受けて、「あー、宝塚で居た事が本当に良かったなって、巻き込みながらが絶対前に進んでいきたいね!」って誓ったかのような二人の頑張りが目に焼き付いています。蜷川実花さんが最高のスタッフとキャストを集めて下さった事で私も刺激を受けました。色んな形、角度から何回も楽しんでいただきたいと思います!いつの時代もいくつになっても「こんなものか人生」と思わないで、自分で新風を巻き起こして生きていけたらなぁと思いますので、みなさんも是非そういうものを持ち帰っていただければと思います。私達、今日は飲みに行くので。予約しといたから、個室はとれなかったからゴメンね。」と会場を笑わせ、温かい観客の拍手に見送られその日の舞台挨拶は終了した。

映画『Diner ダイナー』は、大ヒット上演中!
詳細は、映画『Diner ダイナー』公式サイトへ




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