人に迷惑をかけない事が美徳と考えるこの国で、それだけじゃないかもと! 映画「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」前夜上映会に大泉洋、高畑充希、三浦春馬、前田哲監督 登壇!

27日、東京・丸の内ピカデリーにて、映画「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」の公開前夜上映会が行われ、本作主演の大泉洋、高畑充希、三浦春馬、前田哲監督が登壇した。

本作は、筋ジストロフィーという難病に患いながらも病院を飛び出し、自らがボランティアを集めて自立生活を続けた鹿野靖明さんの半生を描いた実話。原作の「こんな夜更けにバナナかよ」(渡辺一史)は、「第35回大宅壮一ノンフィクション賞、第25回講談社ノンフィクション賞をW受賞でも知られる。

「鹿野さんから影響を受けたことは?」と質問に、ボランティア医学生の田中役を演じた三浦春馬は「人と関わるのにあたって、難しさはあると思うのですが、どう自分の心の壁を解いていくか、それを超えたところに人と人の関係性を見出せたりするんじゃないかと思いました。」とコメント。

田中の恋人役の美咲を演じた高畑充希は、「10代の頃って無敵だったのですが、今って、なるだけ人とぶつからないように平和にいろんなこと進めたいと思っちゃうんのですが、いい人でいる事がベストというわけではなくて、人とぶつかる事の勇気を鹿野さんから教えてもらったように思います。」と答えた。

鹿野さん役を演じた大泉洋は、「娘に唯一人に迷惑をかけるんじゃないよ。人に迷惑かけないと何やってもいいからって教えてきたのですが、鹿野さんを演じてみて、自分ではできないけど、人にお願いして、助けてもらってできるなら諦めなくていいと思えるようになりました。娘には、助けてもらいたときは、助けてもらいな。その代わり助けてあげられる人なって欲しいですし、僕もこの年ですが、自分もそうありたい思うようになった映画です。」と自身の心境の変化を語った。

作品タイトル名にちなみバナナジュースで鏡開きも行われ、「日本酒の方が良いのでは・・・」と、やや戸惑い気味の大泉洋もいざバナナジュースを口にしてみると、前言撤回の美味しさにご満悦の様子だった。

最後に大泉が、「いよいよ明日公開初日を迎えます!鹿野さんがずっと言い続けていた「ワガママ」と言うのは、動けない人たちの代弁だったと思うのです。自分が動けないから助けて欲しい。勇気を持って「助けて!」という事で、鹿野さんは色々な「ワガママ」を言っていたのだと思います。この映画を観ていただいて、人に迷惑をかけない事が美徳と考えるこの国で、それだけじゃないのかもなと言う考えが少しでも伝わって、皆さんが少しでも考えるきっかけになればいいなと思います。そして、最終的には、この映画が同じ障害を持つ方の為になればいいなぁと願っています。気難しくなく、爽やかな映画に仕上がっていると思いますので、多くの方に観ていただいて、鹿野さんにも多くのみなさんに観ていただいたよと報告したいと思っています。どうかみなさん、あと少し力をかして下さい。よろしくお願い致します!」と会場に呼びかけ、その日のイベントは終了した。

映画「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」は、2018年12月28日(金)全国ロードショー
詳細は、映画「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」公式サイトへ

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