作・小路 紘史 × 演出・倉本朋幸 森岡龍、大谷麻衣、カトウシンスケ、立石晴香、後藤剛範、椚ありさ 出演 舞台『盆栽』本日千秋楽!

6日、東京・渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホールにて、作・小路 紘史 × 演出・倉本朋幸 舞台『盆栽』が開幕しました。本作は、昨年、下北沢 スターダストにて上演され、好評を博した 舞台 倉山の試み「盆栽」の再演上演。脚本は、2015年 映画『ケンとカズ』、遠藤雄弥 主演 映画『ケンとカズ』の小路 紘史 が、過去ショートフィルム作品より舞台作品として初書下ろし、演出は、劇団 オーストラ・マコンドー主宰 演出家 倉本朋幸とタッグを組み挑んだ話題作です。

物語は、アメリカに暮らす盆栽をこよなく愛するベンとミカ夫妻の住む部屋。二人は、隣の部屋のビルとジェシカと盆栽を愛でる事が日課。ある朝、ベン(森岡龍)とミカ(大谷麻衣)は、盆栽を発端に大ゲンカが始まります。驚いて駆けつけた隣部屋のビル(カトウシンスケ)とジェシカ(立石晴香)を巻き込んで、話し合う内に、それぞれの夫婦の間での確執や軋轢が浮き彫りになってきます。そして、新たに引っ越してきたダニエル(後藤剛範)とステファニー(椚ありさ)の兄妹が加わり、事態は収集のつかない騒動へと発展していきます。

観劇の印象としては、やはり映像発の良さが存分に生かされた作品で、話運びとしても全く無理がなく、落ち着いてじっくり見入る事ができる良作です。ほぼワンカット撮りで、出ずっぱりの舞台での怒りの上げ下げをも、ほぼ暗転なしで、日常として常温でやり遂げてしまう役者陣の奮闘ぶりも必見です。家族のワンシーンとして誰もが「あるある」と思う、「夫婦」の、そして「家族」の愛らしくも時にうんざりしてしまう日常が、リアルに描かれています。

家庭だから、安らげてストレスがないのかと言うと、さに非ず。
女性は、男性にどんな一言を求めているのか。
男性は、女性のどんな一言にキレるのか。

そして、盆栽は夫婦にとって、何の象徴であったのか・・・。

それぞれの立場を思いやる人間関係のエッセンスに満ちた笑いと涙の会話劇で見ごたえたっぷりの秀作です。
公演は、本日が最終日。お近くの方は是非劇場で。

舞台『盆栽』
https://www.alpha-enter2002.com/butai-bonsai2020

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