映画『マ​ダム・フローレンス! 夢見るふたり』 メリル・ストリープ、夫婦円満の秘訣を語る​!

24日、六本木アカデミーヒルズ゙49Fタワーホールにて、25日(火)より開催される第29回東京国際映画祭オープニング作品 映画『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』主演のメリル・ストリープが来日し、記者会見に登壇した。

NY伝説の歌姫の実話をメリル・ストリープ×ヒュー・グラントの豪華共演で映画化。世のオンチなのに、カーネギーホールを満員にし、今なお人々を魅了する伝説の歌姫マダム・フローレンス。笑いと涙に包まれたこの実話でフローレンスを演じるのは、『マンマ・ミーア!』などで“歌ウマ女優”として知られるメリル・ストリープ。アカデミー賞に19回ノミネートされ、そのうち『クレイマー、クレイマー』(79)、『ソフィーの選択』(82)、『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』(11)で3度受賞。今後も記録を更新し続けると全世界の映画ファンから信じられている<ハリウッドの生ける伝説>のメリルが、『イントゥ・ザ・ウッズ』(15)のPR以来の来日を果たした。

東京国際映画祭オープニングへの参加は“初”となり、アカデミー賞女優堂々の公式会見を始めとしたイベント登場ということで、この日、海外メディアを含む約150名程のマスコミが集結。ハリウッド最高峰の女優でありながらその気さくな振る舞いとウィットに富んだ回答に会場には笑いが溢れ、終始和やかなムードで会見は行われた。

◆来日記者会見レポート

ybb_0022

日本の秋にちなみ、紅葉したバラ科のナナカマドを飾った会場にメリルが登場するとメディアの数の多さに驚きながら「みなさんこんにちは。非常に暖かい歓迎をどうぞありがとうございます。また日本に来ることができて嬉しいです。前回来たときよりも(マスコミの数が)二倍は多いんじゃないかしら(笑)」と挨拶。東京国際映画祭のオープニングを飾る作品として、明日のイベントを前にしての気持ちを問われると「東京国際映画祭のオープニング作品として選ばれたこと、大変光栄に思います。この映画を誇りに思っています。今回、フリアーズ監督やヒュー・グランドは仕事が忙しいのでわたしだけ暇だったのでこうして来ることが出来ました(笑)」とコメント。

歌上手で知られるメリルが、オンチな歌姫を演じることでも話題の本作。さらに、実在した人物を演じるにあたっての苦労を問われると「フローレンスは歌はあまり上手ではありませんでしたが、歌や音楽を心より愛していて、NYの音楽シーンにとても貢献した人物です。パトロンの方には結構多いものですが、彼女は心の中ではずっと歌手になりたかったんですね。今回、2カ月ものトレーニングで、オペラのアリアをちゃんと歌えるようにして、最後に二週間で歌い方を崩しました。」と明かした。

◆質疑応答

%e3%83%a1%e3%82%a4%e3%83%b3

—フローレンスはポテトサラダが好きで、映画の中で大量のポテトサラダを振る舞う姿が印象的でしたが、メリルさんは食に対するこだわりはありますでしょうか?

メリル:美味しいお寿司が大好きなの!いつも食べていたいけど日本でしかそれは食べられないからそうしょっちゅは食べられないわね。昨日京都にいったら豆腐をが出てきたのですが、アメリカに豆腐は一種類しかないので、何種類も出てきて驚きました。フローレンスは自分で料理をしない人で彼女のアパートメントにはキッチンがなかったんです。彼女の食べるものは、サンドイッチとポテトサラダのみという非常に特異な方でした。

—ヒラリー・クリントンはもし自分が映画になるとしたら、自分をメリル・ストリープに演じてほしいと発言していました。もしオファーが来たらどんなアプローチをされますか?

メリル:すごいびっくりです!とても光栄ですね。どういう風なアプローチをするかということに関しては、わかりません。彼女が偉業なしどけるのはこれから。未来のことですから。

—自分の演技をみて驚くことはありますか?

メリル:はじめて出来上がった作品を見るときは、共演者の素晴らしさにいつも驚きます。演じているときは主観的にみていますが、最初のスクリーニングのときは客観的に監督視点でみてしまいますね。
それがとても楽しいです。

—夢を叶えるお話でもありますが、すでに他の人からみたら夢を叶え続けていらっしゃるような人生を歩まれている印象ですが、これから叶えたい夢などありますか?

メリル:今でも私は歌手になる夢はもっています。だけど、あまり上手ではないので努力しければですね。

—これまでも色々実在の演じてこられたメリルさん、トランプ氏に扮したことが日本でも報道されていましたが、今回の大統領選についてどうお考えですか?

メリル:みんな重荷に思っていることだと思うので、早く終わって欲しいです(笑)

—夫婦の絆が素晴らしいと思いましたが、メリルさんご自身もとても家族を大切にされ仲良くされている印象です。夫婦円満の秘訣は?

メリル:夫はとても理解のあるひとで、彼がアーティストという職業であることも助かっていると思います。生活のスタイルや仕事へのコミットが共有しやすいからです。フローレンスとシンクレアは芸術と音楽が好きという共通点があって、2人で同じ夢を共有していたわけです。なのでそういった同じ夢を共に追いかけられる相手はいいですね。

—今回は映画祭へのご参加ですが、2020年に国際的イベントとして東京オリンピックが開催されます。東京でのオリンピックに期待されることはありますか?応援に再び来日していただけますか?

メリル:私は人が多いのが苦手で、実は一度もオリンピックは観に行ったことがないんです。2020年を待たずともその前に日本にはまた来ると思います(笑)

◆最後の挨拶

メリル:今日は温かく迎えてくださってありがとうございました。是非映画を楽しんでくださいね!

映画『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』 12月1日(木) TOHOシネマズ 日劇ほか全国公開!
詳細は、映画『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』 公式サイトへ

『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』
 
監督:スティーヴン・フリアーズ『クィーン』『あなたを抱きしめる日まで』
 
出演:メリル・ストリープ『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』、ヒュー・グラント『ラブ・アクチュアリー』、サイモン・ヘルバーグ
 
原題:FLORENCE FOSTER JENKINS
 
配給:ギャガ 
 
(C)2016 Pathé Productions Limited. All Rights Reserved

この著者の最新の記事

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

動画インタビュー!【小野由香特派員】

注目記事 TOP10!

ページ上部へ戻る