
12日東京・テアトル新宿において『俳優 亀岡拓次』バレンタインデー大ヒット御礼舞台挨拶が開催され、主演の安田顕が登壇した。
当日MCは、映画コメンテーター伊藤さとりがつとめた。
15年ぶりの主演映画『俳優 亀岡拓次』が大ヒット中とあって、場内は安田目当ての若い女性ファンらで超満員!
チョコレートを籠にたずさえた安田の登場に場内からは黄色い歓声があがり、その様子を見た安田は「すごいなぁーありがとう!ハッピーバレンタイン!感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます!」と笑顔でこたえ、
登壇までの客席をところ狭しと感謝の言葉と共に自らチョコをサプライズプレゼントし練り歩いた。
登壇直前には、つめかけた記者陣にもチョコを手配り「はい、記者のみなさん、どうぞ。ハッピーバレンタイン!この意味わかりますか?わかりますよね。みなさん。綺麗に撮って下さいね。」の安田のジョークの効いたトークに場内爆笑。
マスコミ陣を巻き込んでのバレンタインチョコレートのプレゼントに会場は大いに盛りがった。
また、MCの伊藤さとりさんにもキャンペーン期間中の労をねぎらい安田からチョコレートをプレンゼント。
場内からは、投げてーのリクエストの声も上がるほどの大盛況。
安田からのお宝チョコとあって、伊藤さとり自らのチョコレートを客席ファンに向けてプレゼントした。
◇舞台挨拶
—安田顕さん、映画『俳優 亀岡拓次』の大ヒットおめでとうございます!
安田:ありがとうございます。今日も平日の金曜日にこんなにたくさんのお客様にお越しいただきまして、本当に幸せ者でございます。今日は、12日の金曜日ということでね。若干惜しかったですね。(会場笑)いつも応援していだき、映画を愛していただきありがとうございます。よろしくお願い致します。
—客席に映画を10回、11回観たという方もいらっしゃいましたが、リピータの方どのくらいいらっしゃいます?
会場からは、多くの挙手。
安田:うぁーありがとう、ありがとう。うれしいわ。
—安田さんも映画館に観に行かれたのですよね。
安田:行きました!最初の日曜日、公開2日後に渋谷で一番最後の回で観ました。なんかこう気づかれるんじゃないかなってドキドキして、マスクして入り口で「亀岡拓次、1枚お願いします。」(会場笑)亀ちゃんのメロンソーダを販売しておりましたので、亀ちゃんのメロンソーダとポップコーンを2つ買って。誰も気づいてくれませんでしたけどね。(会場笑)お1人お1人が観て下さっていて「あーここは間違いなく笑ってくれるんだ。」「ここはそうなんだ・・・」とかお客さんの1つ1つのリアクションを拝見しながら、心の中でお客さんお1人お1人に頭を下げました。
—だからこその映画の大ヒットおめでとうございます。映画とはちょっと関係ないのですが、バレンタインディの想い出とかありますか?
安田:小学校の頃、バレンタインディっていう習慣は根付いておりましたけど、全員に配るっていうのはなかったですね。モテル子は学校の机の下とかに入ってましたね。小さい時はそんなにもらいませんでしたね。ここ何年かですね。ちやほやされているのは。(会場笑)
—TEAM NACS に入る前とかはいかがでしたか。モテタりしたのではないですか。
安田:モテタ記憶はないですねーTEAM NACS の前は、結構イケテたんですけどね。
当時ロン毛が流行っていたんで背中の中くらいまで長髪に伸ばして、ジョン・レノンが好きだったもので、丸い眼鏡をしてルーズなファッションがいいんじゃないかなぁと思って白い上下のスエットを着て大学に通っていたんですけどね。すれ違う女性があまりに僕を意識して目をそらしていましたね。(会場笑)
あれは、きっとモテテたんじゃないかと思いますね。
—バレンタインディで何かもらったものはありますか?
安田:昨日いただきました!たまに行くお寿司屋さんのご夫婦から。(会場笑)70代のご夫婦なんですけどね。
「亀岡拓次、観ました。シルバー割引でね。」
「いやいや、こちらこそありがとうございます。」
「スクリーンに出てて良かったね。これささやかだけど、私みたいなおばあちゃんからなんだけど」って、芋焼酎いただいて、なんだか心が温かくなりました。
後は、お手紙かな。お手紙をいただくのが一番嬉しいですね。このご時勢、なんでもこれでしょ。(メールを打つ仕草)自分の想いをしたためて人に手渡すって結構な労力だと思うんですよ。想いって伝わるでしょ。そういう事をして下さってるっていうのは、一番ありがたみを感じますね。
—今日もお手紙届いていらっしゃったの全部読んでいらっしゃいますよね。
安田:えぇ、本当にありがたいですよ。
—もらって困ったものはありますか?
安田:困ったものはありませんね。全部「ありがとうございます」って思いますね。私が差し上げる時は、こういうものを差し上げたら喜んでいただけるんじゃないかなと想って差し上げますので、そういう想いに対して困ったりは・・・あったとしてもいい辛いですよね。(会場笑)
—逆に安田さんがプレゼントをあげて喜ばれたものはありますか?
安田:良かれと思って差し上げるんですけどね・・・。「ありがとう」とは言ってくれるんですけど・・・。無難なものしちゃいますね。お酒とか。喜んでもらえたものはないのですが、正直ガッカリされたことはありますよ。
23歳の頃に、今の奥さんに自分の舞台写真を拡大カラーコピーしてプレゼントしたんですけど。(会場笑)当時900円しましたからね。お金がないもので紙に誕生日ケーキを書いて、2つを机の上に置いといたんですね。その時は微妙な顔されましたね。(会場笑)
お金ある無しに関わらず、ナルシスト的なところあったんでしょうね。普通、その人の誕生日にですよ、自分の写真をカラーコピーしませんよね。(会場笑)
—それ、今、どこにあるんでしょ?
安田:ないでしょ(笑)当時は、コピーだって安いもんじゃなかったんですよね。1500円ぐらいしかなかったんですけど、カラーコピー900円で600円あるんだからコンビニでショートケーキの1つでも買えばよかったんですけどね。
—ナルシストの部分は、今は落ち着いているんですか?
安田:いやぁーナルシストじゃないとこういう仕事やってないんじゃないですかね。やっぱり「僕を見て」ってところあるでしょう。じゃあなきゃぁ、こんなに大きなスクリーンで映る自分をわざわざ自分で観に行くんですから、ナルシスト以外何者でもないと思いますよ。
—ご両親からの感想はいかがでしたか?
安田:オヤジ観に来てくれて、「おぉ、お前酒の飲み方上手くなったな」って。(会場笑)観て下さったわかると思うのですが嬉しいですね。
僕、北海道の室蘭というところが故郷なんですけど、室蘭では前日から公開になっていたんですよ。
次の日の朝に舞台挨拶になっていて、
「来るか?」って言ったら、
「朝、早いからいかね。前の晩にゆっくり観るからいいや。」って言って、
前の晩にオフクロと一緒に観てくれてたんですけど、朝になって急に電話がかかって来て、
「かぁちゃんが赤飯のオニギリ渡したいから、とりあえず行くわ。」って
「そうか。」
「舞台挨拶だけ観てな。俺、帰るから。」
「わかった。」
そしたら当日、かぁちゃんが一緒にいたスタッフさんに「これ食べて」ってスタッフさんに渡してくれて、次の回、次の映画館に行くじゃないですか、そしたら遠くの方でオフクロが行けばいいのに遠くの方でジィーっと見てくれていて、置物か?って、足ももう悪いから「行け行け」って言うんですけど、ズーッと車に乗り込んで行くまで見てる。あれはたまらんかったな・・・。
自分の親ってのは、子供の時のビジュアルからなかなか抜けだせないんですよね。自分が42ってことは70代、50代って言ったら80代、60代って言ったら・・・常に歳を重ねているのに、ふとした瞬間に思い出すのは、自分が子供の時の親の顔なんですよ。
いつもこうやって話しているはずなのに、その時も赤飯渡してるはずなのに、遠くでだまってジッーと見てくれてるおふくろを見た時に、 「あれっ、人って歳を取るんだな。俺の親、歳を取ったんだ。」って気がついちゃって、「グワァ」っと来て、なかなか涙を押し殺すのが大変でした。
—お友達やお仲間のみなさんはどうでしたか?
安田:いやぁ、僕はご縁を大切にしてないなぁと・・・。しばらく連絡のなかった方が、「観ました。良かったですよ。おめでとう。」ってメールをくれたりして、映画館って色んなところで上映するじゃないですか。疎遠にしてた方が自分の映画に足を運んで、お金を払って映画を観て下さるって事にまざまざと気がつかされました。その方達のメールを見て本当に感謝で、もっと自分もそういうことをしていかなきゃと思いましたね。
その後、マスコミ用フォトセッションが行われ、大盛況の中イベントは終了となった。
映画『俳優 亀岡拓次』は、現在大ヒット上映中!
最新情報は、映画『俳優; 亀岡拓次』公式サイトへ
『俳優 亀岡拓次』
【STORY】
亀岡拓次、37歳独身。職業は脇役メインの俳優。“最強の脇役”ぶりで仕事が途切れることはないが、
プライベートは安い居酒屋を一人飲み歩く地味な生活。
そんな亀岡がロケ先で出会った飲み屋の女将・安曇に恋をして・・・。
世界的巨匠からもオーディションの声がかかり、脇役人生に大きな転機が訪れるのか・・・・・・?
不器用だけど愛すべき亀岡拓次が巻き起こす、ユーモアあふれるハートフルな物語。
『俳優 亀岡拓次』
出演:安田顕 麻生久美子 宇野祥平 新井浩文 染谷将太 浅香航大 杉田かおる 工藤夕貴
三田佳子 山﨑努
監督:横浜聡子『ウルトラミラクルラブストーリー』
原作:戌井昭人「俳優・亀岡拓次」(フォイル刊)
音楽:大友良英「あまちゃん」
製作:『俳優 亀岡拓次』製作委員会
配給:日活
(C)2016『俳優 亀岡拓次』製作委員会
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