舞台「ぬばたまの淵」脚本・演出 奈美木映里さんインタビュー第1回目

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2月12日(木)より池袋・シアターグリーンにて初日開幕演劇集団アトリエッジ 木曽義仲 落武者物語「ぬばたまの淵」脚本・演出の奈美木映里さんに、6回目の再演をむかえる本作品の魅力について語っていただきました。

—早速ではございますが、舞台「ぬばたまの淵」を執筆されたきっかけをお教えいただけますか?

アトリエッジの作品は、勧善懲悪の「善」の方を描くものが多いのですが、ダークサイドストーリーのものも書いてみたいなぁという想いもありまして、元々、主人公を崇徳上皇[(すとくじょうこう)、平安時代の第75代天皇]崇徳院なんですけれでも、「保元の乱・平治の乱」の「保元の乱」で負けて、弟の後白河法皇に、流刑になって島に流されて、そこで悶死してしまう帝で、怨霊になったと言われる最強の帝なんです。

私は、その人の和歌が、子供の頃から何故か好きで、それが、今回の舞台のチラシある「瀬を早み 岩にせかるる滝川の われても末に 逢わんとぞ想らう」という百人一首に入っているこの歌なのです。

「瀬を早み・・・」すごい流れが急な川があると、「岩」があると、川の水が分かれちゃうじゃないですか。でも、「岩」をすぎると、また、1つの川になっていく。分かれても最終的には、また1つに逢えるよ。

と、いう歌なのですけども、それをどんな想いで書いていたんだろうな・・・っていう想像が、このストーリーのきっかけになりますかね。あーんど、この時代が好きです。平安末期の魑魅魍魎とした妖怪が跋扈してそうな世界観。演劇でも、そういう世界観の作品いっぱいありますよね。義経とかが多いだろうなと思います。そんな中で、あんまり取り上げられていない「木曽義仲」という人物をメインの武将に据えております。

— そこへ崇徳院の生まれ変わり黒木光雲が絡んでいくわけですね。

そうですね。そこは、全体の流れから、後につけた部分になります。どんな闇の中でも、光はさす・・・。さして欲しいなと思います。(笑)悲劇では終わらず・・・。最終的には、ほっこリする話しになっています。

— 6回目ということでいらっしゃいますけど、初演の頃の想い出はありますか?

今回、悪い役になっている森くんが主役をやっておりました。(笑)当時のメンバーでは、市川くんと森だけがいましたのでね。

— 前回の公演、ちはやぶる神の国 ~異聞・本能寺の変~でも明智光秀という、歴史のダークヒーロにスポットライトをあてる形で、人間、そればっかりの人ではないという面も取り上げていらっしゃいましたよね。

そうですね。そこは、全部にありますね。義仲も木曽で育った山で育った山猿だの猪武者だの言われて、最終的な時代の流れの中で、逆賊になっていったような形をとっていった人たちですから、別に朝廷に逆らおうと思ってそうしたわけでもなく、そういう事ってありますよね。

西郷隆盛さんだって、朝廷に歯向かった人みたいになって、結局は靖国神社に入れないとかにあったりするように、時代の流れの中で、彼は逆賊みたいになっていったという・・・。可哀想だなっていうのは、一番にありますよね。

歴史に残っているのは、やはり勝者の歴史だって言われるように、そういう部分は、実際は違うんじゃないかな・・・って思うと、時代を超えて、木曽義仲さんも「自分はそうじゃなかったんだよ」って言いたいじゃないかなと。御霊安らかにと思いますね。

— キャスト的には、木曽義仲はどなたになられますか?

木曽義仲は、良平がやります。主役が誰かと言うと、微妙にキャスト一覧両サイドの二人(湯川尚樹さん、市川博樹さん)になります。実在の人物ですと、木曽義仲が主人公ですが、このストーリーの中の主人公ですと、実在はしないのですが、木曽家の家臣、神山喜八郎になります。

— それでは、最後に読者のみなさんに「ぬばたまの淵」のみどころをお願いします。

小劇場ならではの臨場感で、俳優さんが本気でやっている演技の姿をみてもらえたらと思います。男性だけでやっていますので、巴御前は、すごく素敵な客演で、ニューハーフの蝶羽さんが、来てくれています。蝶羽さんを是非、楽しみに観ていただけたらと思います。他の役者さんも、もちろんなのですが、巴御前は、同じ女性としての想い入れがすごくありますので、是非、ご覧いただければと思います。

舞台「ぬばたまの淵」は、16日(月)まで、全9公演。現在、TOKYO MXテレビにて放送中、 ドラマ「えにしの記憶 ~江戸→東京どらま~」にて、ドラマ連動放送も決定!(3月放送予定)

詳細は、演劇集団アトリエッジ公式サイトへ
http://www.djdj.co.jp/a

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演劇フェスティバル 「グリーンフェスタ2015」出展作品

演劇集団アトリエッジ
木曽義仲 落武者物語 ぬばたまの淵

作・演出:草部文子

あらすじ:
時は平安末期。
この世への恨みから鬼と化した崇徳院は黒木光雲として蘇る。
人の心を操り、世界を闇へと誘う光雲。
木曾義仲軍と源義経軍を争わせ、混沌を巻き起こそうと企んでいた。
そこへ清らかな心を持った木曽義基と家臣の神山喜八郎が現れ・・・。
光と闇、鬼と人との対峙が人の心の深淵を映し出す。

場所:池袋 シアターグリーン BASE THEATER

公演日程:
2月12日(木)14時00分〜 18時30分〜
2月13日(金)14時00分〜 18時30分〜
2月14日(土)14時30分〜 18時30分〜
2月15日(日)14時00分〜 18時30分〜
2月16日(月)14時00分〜
※会場は、開演の30分前 受付は開演の1時間前です

料金:〈前売〉4,000円〈当日〉4,500円 全席自由席

キャスト:
湯川尚樹
良平
佐藤崇史
森川翔太
野口大輔
山口剛慶
牧本泰山
諸喜田智也
宮崎肇
柴田元
後藤圭吾
蝶羽
森雅紀
市川博樹

スタッフ:
脚本:草部文子
演出:奈美木映里
照明:田中徹/テイク・ワン
音響:宮崎裕之/predawn
舞台美術・衣装:野村直子
衣装制作:前田和美
美術協力:塚原希代
殺陣演出:佐々木修平
音楽:青山知正
撮影:広田成太
宣伝美術:野崎淳之介
制作:山口剛慶 森川翔太 福島 岬
票券:千葉乃梨子/華のん企画
特別協力:佐藤和恵
プロデューサー:森雅紀
エグゼクティブプロデューサー:大矢秀子

衣装コラボレーション:gouk

協力:
株式会社ソウルエイジ/株式会社トキエンタテインメント/
吉祥寺サーカスカフェ/株式会社フラッシュアップ/
六本木香和 花魁座/メディア☆ファクトリー/
BESIDE.INC

後援:TOKYO MX
株式会社ミュージックバード

企画製作 演劇集団アトリエッジ/株式会社サンディ

本公演についてのご注意・お願い:
※未就学児童は、全ての会場でご入場できません。予めご了承ください。

お問い合わせ先:
at@djdj.co.jp(アトリエッジ:tel:03-3377-0196)

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