映画『日本で一番悪い奴ら』 出演 矢吹春奈、脚本にない濡れ場シーンにも挑戦していた!

映画『日本で一番悪い奴ら』では、東京・新宿バルト9において、7月2日(土)~8日(金)まで白石和彌監督による7日間連続トークイベントを実施中!3日、第二弾には、劇中、諸星を本物の男性とみとめ最初の女となった由貴役を演じた矢吹春奈が登壇し、撮影当時のエピソードを振り返った。MCは、映画解説者 中井圭が務めた。

◆舞台あいさつ

【田里由貴役】矢吹春奈

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田里由貴役を演じました矢吹春奈です。ご覧になっていかがでしたでしょうか。楽しんでいただけましたでしょうか。(場内拍手)ありがとうございます。本日はトークイベント楽しんで帰って下さい。よろしくお願いします!

白石監督

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この映画の監督をやっております白石です。この映画泥臭い映画のように見えて、矢吹さんをはじめ素敵な女優さんたちが映画を彩ってくれています。その辺りを今日は聞いていきたいと思います。よろしくお願いします。

◆クロストーク

—この映画の最初にみた時の感想はいかがでしたか?

矢吹:自分が撮影に参加したシーン以外の他のシーンは、台本を読む限りしか知らなかったので、できあがった作品を見ると、自分の想像をはるかに超えた作品になっていたので、こんな素敵な作品に参加できてよかったなと思いました。

—特にお気に入りのシーンはどこですか?

矢吹:思わず笑ってしまったのは、綾野剛さん演じる諸星がサメエキスを口にいっぱい入れて、まずくないぞって意地を張ってるシーンが私は好きです。

—白石監督、矢吹さんを起用された理由はどんなところですか?

監督:はっきりは書いてないのですが、諸星が最初は童貞っぽいという設定で、劇中で『次は女だ。いい女を抱けば男の価値が上がる』という謎の条件をあげるのですが、それを成立させるには『いい女』という人が第一条件でした。

矢吹:うわぁ、うれしいです!

監督:何人かの女優さんにお会いしたのですが、僕のその条件に適う人がなかなかなくて、矢吹さんもしかしたらやってくれるかなと思ってプロデューサーを含めてお声がけしていただいたと思います。

矢吹:そうです。去年の3月、4月にオーディションを受けさせていただきました。

監督:話が来た時どう思いました?

矢吹:白石監督の作品ですし、台本を読んですぐにやりたいと思いました。

監督:ハードな部分もあるじゃないですか。

矢吹:はい。ハードな部分には、不安な部分ありましたが、とにかくお会いしたいなと思いました。

—ハードな作品と言う話が出ました、この映画自体、作品全体がハードですよね。やらかしてるなと。(一同笑)最近の日本の映画と比較して「70年代じゃないの?」みたいな描写がすごく多かったように思いますが、その辺り監督ご自身はいかがですか?

監督:中井さんもおっしゃっていましたが、最近の映画緩くなっていると感じていたので、誰かがやらなければならないなと思っていました。何かを勝手に背負っているわけではないのですが、たまたま僕がみたい映画にこういう描写がたくさんあるってことですね。例えば、トルコ風呂のシーンも切ろうと思えば切れるシーンなのですが、そういう描写がいくつかないと映画としてなんかダメなんじゃないかなと勝手に思っているところがありますね。

—矢吹さん、現場の熱量は半端じゃなかったと思いますがいかがでしたか?

矢吹:現場がスタートして、1週間~2週間した後で、その時に、スタッフさんとキャストさんのアドレナリンが出すぎていて、テンションが高かったです。こんな現場って存在するんだといい意味でショックでした。撮影が終わったあともしばらく興奮さめやらなかったです。

監督:後半、薬物に手を出してしまう由貴が諸星にビンタされながらの濡れ場シーンがあるのですが、はじめはそのシーンはなかったんです。

矢吹:もっと手前の段階でカットでなかったんですよ。

—なかったんですか。

監督:撮影前に綾野くんとセッションしていて、ビンタしていてキスするくらいにしようかなぁと思ったのですが、急遽そうなりましたね。

矢吹:念の為、胸元のマイクも音声さんに返して、テスト1回だけして、そのまますぐ本番になりましたね。

監督:延々カットかけなかったですね。

矢吹:あのシーン、綾野さんが役に入られていて思いっきりビンタしてくださってプライベートでもビンタをうけたことがなく、、DVってこんな感じなのかなって。諸星の由貴への愛を感じましたね。諸星が他の女のところへ行ってしまって、やっと戻ってきたことで、諸星を求めてしまうということを思って集中して演技をしました。

—この作品、男の映画だなぁと思う一方で、女の映画だなぁと思う面もありますが、その辺り監督いかがですか?

監督:実は、最初脚本書いた時3時間くらいあって、薬物を手を出してから、他の女の子とのシーンもありましたよね。なぜかというと、女性たちが、男・諸星の写し鏡になってほしいと思っていました。イケイケのときは矢吹さんのような美しくかっこいい目線が上のいい女、エースのときは署内で一番のエースに対応できる女、落ちた時は場末のスナックの女、と役割のなかで翻弄されるだけじゃなくて強さがほしいなとやりながら思っていました。もしかすると出演者全員なのかもしれないのですが。

矢吹:由貴は、背中に刺青をほったりしているともしかすると凄く強い女。でも、そういうところに疲れてしまっていた時に、「悪を絶つんだ!」ってまっすぐ進んでいる青年に出会った時、「この人だったら幸せになれるかも」と思って付き合うようになったのではないかという気持ちで演じました。

—多角的な見方ができる映画ですよね。最初見た時、僕は男の映画かなっと思ったのですが、2回目観た時、もっとディティールのところに感情が出ていると思いました。凄く意識されて作っているなと思いました。

監督:稲葉さんも悪い事をしたから、悪いじゃないくて、青春時代もあっただろうし、女性とも恋愛しただろうし。ご本人もの凄くモテル方だったみたいですよ。

矢吹:監督、言ってしまっていいですか?稲葉さんほんのちょっとだけ出演されてますよね。

監督:撮影はずっと四日市や桑野といった東海地方で撮っていたのですが、稲葉さんが撮影現場見に来てくれて綾野くんと握手しているのを見て、何か意味があるわけではないのですが、一緒にいるところを撮っておきたいなと思って、ワンカットだけその場で決まりました。座ってて下さいって。

矢吹:最後の路面電車のシーンですね。気づいた方いらっしゃいます?

監督:もう一回みたら並々ならぬオーラが漂ってます。

—さっき冒頭でも少しお話にもありましたが、日本映画の限界を超えて行こうとするようなところがありますよね。シートベルトの描写のシーンですとか、犯罪映画でもキチンとシートベルトをしている違和感があったりするのですが、冒頭でその辺りをキッチリ宣言しているところがあって、監督が日本映画をどういうアプローチでやっていきたいのか聞いてみたいです。

監督:そんなに難しい事を考えているわけではなくて、表現として当たり前のことをストレートに純粋に作品の中に表現したいという思いしかないです。それが、テレビで流さなければならないからともちろんあるからシートベルトの問題とかね。それを良しとするクリエイターは誰もいないと思うんです。もうちょっと頑張んないというメッセージを込めてインモラルなことをできるだけやろうと思っていました。

◆最後のメッセージ

矢吹:是非、この映画『日本で一番悪い奴ら』を観た方は、お友達や周りの方に薦めていただければ嬉しいです。よろしくお願いします!

監督:熱量のある面白い映画になったかなと思っていて、日本映画全体が盛り上がればいいなと思っているので、ぜひ映画をいっぱい見てほしいです。矢吹さん、告知を。

矢吹:はい。ありがとうございます。先日、篠山紀信先生に撮っていただいて初のヌード写真集『春奈』を発売しました。講談社さんから発売中です。是非ご覧下さい。ありがとうございます。

映画『日本で一番悪い奴ら』は、全国公開中!
最新情報は、『日本で一番悪い奴ら』公式サイトへ

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映画『日本で一番悪い奴ら』
出演:綾野剛、中村獅童、YOUNG DAIS、植野行雄(デニス) 、ピエール瀧
監督:白石和彌
脚本:池上純哉
音楽:安川午朗
原作:稲葉圭昭「恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白」(講談社文庫)
配給: 日活
©2016「日本で一番悪い奴ら」製作委員会

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