映画『羊の木』 映画化、錦戸亮、木村文乃、北村一輝、優香、市川実日子、水澤紳吾、田中泯、松田龍平ら出演者決定!

23日、アスミック・エースの製作・配給により、山上たつひこ原作いがらしみきお作画「羊の木」(講談社イブニングKC刊)の映画化が決定!監督、主要キャストが発表された。

原作「羊の木」(講談社イブニングKC刊)は、山上たつひこ(「がきデカ」)、いがらしみきお(「ぼのぼの」)というギャグマンガ界に君臨する2人の巨匠がタッグを組み、殺人などの凶悪犯罪に手を染めた元受刑者たちを受入れた港町で起こる数々の事件、住民と元受刑者の不協和音、そして人間が本来的に犯罪者に感じる生理感覚を見事に描ききり、2014年文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞した問題作。

監督は、『桐島、部活やめるってよ』で第36回日本アカデミー賞最優秀作品賞と最優秀監督賞を受賞、『紙の月』で第38回日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞、日本を代表する監督の一人である吉田大八監督。

キャストには、主人公のお人よしな市役所職員・月末一を演じるのは、吉田大八監督作品への初参加となる錦戸亮。犯罪者の受入担当となったごく普通の人間が抱く、細かな、そして大きな心情の揺れを表現する難しい役柄に挑む。町に帰郷した月末の同級生・文(あや)を演じるのは木村文乃。そして、町に放たれ、新たな人生を始める6人の元殺人犯たちは豪華アンサンブルキャスト。ごう慢ですぐ人に絡む釣り船屋・杉山勝志役に北村一輝。色っぽく隙のある介護士・太田理江子役に優香。人見知りで几帳面すぎる清掃員・栗本清美役に市川実日子。大人しく気弱な理髪師・福元宏喜役に水澤紳吾。強面で寡黙なクリーニング屋・大野克美役に田中泯。無邪気で好奇心旺盛な宅配業者・宮腰一郎を松田龍平が演じる。

出演者からのコメントは以下のとおり。

★キャストコメント

■錦戸 亮(にしきど りょう)――犯罪者の受入担当となった、ごく普通の市役所職員 月末 一(つきすえ はじめ)役

【コメント】

僕自身、約2年半ぶりに撮影する映画で、さらに初めてのサスペンスになるのでとても楽しみ(?)というか、ソワソワ

しています。監督をはじめとして、キャストの方も初めてご一緒する方々ばかりなので、一癖も二癖もある共演者に「月

末」として精一杯翻弄されたいと思います。どうぞご期待ください!

【プロフィール】

1984年11月3日生まれ。東京都出身。数多くのテレビドラマに出演。日刊スポーツ・ドラマグランプリ新人賞を受賞した『てるてる家族』(03~04/NHK)、「ラストフレンズ」(CX)など数多くのテレビドラマに出演した後、『ちょんまげぷりん』(10/中村義洋監督)で映画初出演にして、初の主演を果たす。その他の映画出演作品には『エイトレンジャー』シリーズ(12、14/堤幸彦監督)、『県庁おもてなし課』(13/三宅喜重監督)、『抱きしめたい-真実の物語-』(14/塩田明彦)などがある。

■木村 文乃(きむら ふみの)――町に帰郷した月末の同級生 石田 文(いしだ あや)役

【コメント】

最初にお話を頂いた瞬間から、吉田監督とお仕事出来ることを楽しみにしています。黒でも白でもなくグレーな部分に切り込む今回の作品がどんな吉田色に染められていくのか、そしてその一員になれることをとても嬉しく思います。

【プロフィール】

1987年10月19日生まれ。東京都出身。映画『アダン』(04/五十嵐匠監督)オーディションでヒロインデビュー。翌年『風のダドゥ(』06/中田新一監督)で主役を務める。主な出演映画に『ポテチ』(12/中村義洋監督)、『ニシノユキヒコの恋と冒険(』14/井口奈己監督)、『くちびるに歌を』(15/三木孝浩監督)、『イニシエーション・ラブ』(15/堤幸彦監督)、『ピース オブ ケイク』(15/田口トモロヲ監督)、『スキャナー 記憶のカケラをよむ男』(16/金子修介監督)。今後の待機作に『RANMARU 神の舌を持つ男』(堤幸彦監督)、『追憶』(降旗康男監督)がある。

■北村 一輝(きたむら かずき)――ごう慢ですぐ人に絡む釣り船屋 杉山 勝志(すぎやま かつし)役

【コメント】

吉田大八監督の作品に参加出来る事、大変嬉しく、楽しみでなりません。監督の繊細な世界観と羊の木のもつ独特な雰囲

気に浸りながら撮影に挑みたいと思っております。

【プロフィール】

1969年7月17日生まれ、大阪府出身。独特な雰囲気と確かな演技力でバラエティに富んだ多くの作品に出演。主な出演作は『皆月』(99/望月六郎監督)、『日本黒社会 LEY LINES』『龍が如く 劇場版』(99、07/三池崇史監督)、『容疑者Xの献身』(08/西谷弘監督)、『テルマエ・ロマエ』シリーズ(12、14/武内英樹監督)、『日本の悲劇』(13/小林政広監督)、『劇場版ATARU THE FIRST LOVE &THE LAST KILL』(13/木村ひさし監督)、主演作『猫侍』(14/山口義高監督)、『猫侍 南の島へ行く』(15/渡辺武監督)などがある。

■優香(ゆうか)――色っぽく隙のある介護士 太田理江子(おおたりえこ)役

【コメント】

吉田監督の作品を見ていたので今回ご一緒出来る事に幸せを感じています。「愛しすぎて人を殺してしまい、服役した女性」という、初めての役に難しさを感じますが、吉田監督と話し合いながら演じていきたいと思います。

【プロフィール】

1980年6月27日生まれ、東京都出身。97年デビュー。02年『恋に唄えば♪』(金子修介監督)で映画初主演、同作品で第26回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。以降、ドラマ、映画、CM、バラエティ番組など様々なジャンルで活躍。主な出演作に、『輪廻』(06/清水崇監督)、『悪夢ちゃん The 夢ovie』(14/佐久間紀佳監督)、『WOOD JOB!~神去なあなあ日常』(14/矢口史靖監督)、『ギャラクシー街道』(15/三谷幸喜監督)、オーバー・フェンス』(16/山下敦弘監督)など。

■市川 実日子(いちかわ みかこ)――人見知りで几帳面すぎる清掃員 栗本 清美(くりもと きよみ)役

【コメント】

羊の木という、木に羊が生っている絵を見せて頂きました。不思議で少し恐いその絵は、脚本から感じた、現実と夢想の狭間を行ったり来たりするような感覚と近い印象を受けました。脚本の中のリアルはどこにあるのか…これから吉田監督の作られる世界が、少し恐くて、たのしみです。

【プロフィール】

1978年6月13日生まれ、東京都出身。10代の頃からモデルとして活躍。雑誌「OLIVE」の専属モデルをへて、00年『タイムレスメロディー』で長編映画デビュー。03年映画『blue』(安藤尋監督)にて第24回モスクワ国際映画祭最優秀女優賞を受賞。主な出演作に、『嫌われ松子の一生』(06/中島哲也監督)、『めがね』(07/荻上直子監督)、『マザーウォーター』(10/松本佳奈監督)、『レンタネコ』(12/荻上直子監督)、『ぼくたちの家族』(14/石井裕也監督)、『シン・ゴジラ』(16、庵野秀明総監督)など。

■水澤 紳吾(みずさわ しんご)――大人しく気弱な理髪師 福元 宏喜(ふくい ひろき)役

【コメント】

小学生の時、実家近くにいがらしみきおさんが引っ越してこられて、隠れながら友人と家を見に行ったこともありまして、不思議な感じであります。何かそんな「力」を想いながら(一方的にですが…)撮影まで準備できること、大変心強く、嬉しく思います。

【プロフィール】

1976年9月2日生まれ、宮城県出身。2004年に『マジックキッチン』(リー・チーガイ監督)にて俳優デビュー。13年の初主演作『ぼっちゃん』(大森立嗣監督)では、第23回日本映画プロフェッショナル大賞新進男優賞を受賞。主な出演作に、『SR サイタマノラッパー』シリーズ(09、10、12/入江悠監督)、『まほろ駅前狂想曲』(14/大森立嗣監督)、『龍三と七人の子分たち』(15/北野武監督)、『怒り』(16/李相日監督)など。

■田中 泯(たなか みん)――強面で寡黙なクリーニング屋 大野 克美(おおの かつみ)役

【コメント】

また人になる。素人同然の僕に演技の依頼だ、役者になってくれと頼まれたのだ。僕は役の人のことを夢中になって思う。僕自身のことも。出会って来た偶然が、もしどこかで入れ代っていたら、この役の人のようになっていたかも知れないと思い、グルグルと考えることがある。「羊の木」の大野も、そんな人の1人かも知れない。僕は1人じゃないと、いつも思っている。1人分生きるのではもったいない。今の僕はたまたまさ、と思う。ひょっとしたら、偶然のめぐり合わせで、僕は大野のようになっていたかも知れないのだ。面白い!成ってみようじゃないか、僕はうれしい!

【プロフィール】

1945年3月10日生まれ。東京都出身。74年独自の活動を開始。「ハイパーダンス」と称した新たなスタイルを発展。78年ルーブル美術館において海外デビュー。80年代、旧共産圏で前衛パフォーマンスを多数決行。国際的に高い評価を獲得。『たそがれ清兵衛』(02/山田洋二監督)にて映画初出演を果たし、日本アカデミー最優秀新人賞、最優秀助演男優賞を受賞。その後の出演作品に『メゾン・ド・ヒミコ』(05/犬童一心監督)『八日目の蝉』(11/成島出監督)『永遠の0』(13/山崎貴監督)『るろうに剣心』京都大火編 / 伝説の最期編(14/大友啓史監督)などがある。

■松田 龍平(まつだ りゅうへい)――無邪気で好奇心旺盛な宅配業者 宮腰 一郎(みやこし いちろう)役

【コメント】

吉田大八さんとやれることを、嬉しく思っています。自分の思いを色々とぶつけさせていただく、素晴らしい機会を頂いたことを幸せに思う次第です。

【プロフィール】

1983年5月9日生まれ、東京都出身。『ご法度』(99/大島渚監督)でデビュー、その年の新人賞を独占する。『青い春』(02/豊田利晃監督)に主演以降、『まほろ駅前』シリーズ(11、14/大森立嗣監督)、『探偵はBARにいる』シリーズ(11、13/橋本一監督)、第37回日本アカデミー賞ほか、多数の主演男優賞を総なめにした『舟を編む』(13/石井裕也監督)、『殿、利息でござる』(16/中村義洋監督)『モヒカン 故郷に帰る』(16/沖田修一監督)、などに出演。主演待機作に『ぼくのおじさん』(16/山下敦弘監督)がある。

★スタッフプロフィール

■監督:吉田 大八(よしだ だいはち)

【コメント】

善と悪、普通と異常、自分と他人、地方と中央、生と死。原作「羊の木」に出会ってしまった結果、そういう境目たちとまとめて向き合うことになりました。もちろん怖いのですが、間もなく撮影が始まるので覚悟を決めなければいけません。とんでもなく魅力的なこの俳優たちと共に、ダークだけどカラフル、怖すぎて笑えるような映画を目指します。そしてできれば、人間と人間じゃない何かの境目まで見届けて、無事に帰ってきたいです。

【プロフィール】

1963年生まれ、鹿児島県出身。CMディレクターとして国内外の広告賞を受賞する。2007年『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』で長編映画監督デビュー。 第60回カンヌ国際映画祭の批評家週間部門に招待され話題となる。その後の監督作として『クヒオ大佐』(09)、『パーマネント野ばら』(10)。 『桐島、部活やめるってよ』(12)で第36回日本アカデミー賞最優秀作品賞、最優秀監督賞受賞。『紙の月』(14)で第38回日本アカデミー賞優秀監督賞受賞。今後の公開作品に『美しい星』がある。

■プロデューサー:井手 陽子(いで ようこ/アスミック・エース)

【コメント】

過去を知らない人ばかりのこの世界で、過去に秘密を持つ移住者たちを受け入れる物語は、あながち、ただのフィクションとは言いけれません。誰かと一緒に生きることは、様々な問題を生みますが、その出会が何かをもたらすこともあります。この原作に引き寄せられ、吉田監督と魅力的なキャストたちの出会いがもたらす、新たな「羊の木」が、どんな結末を迎えるか、今から楽しみでなりません。

★原作「羊の木」

山上たつひこ(「がきデカ」)、いがらしみきお(「ぼのぼの」)というギャグマンガ界に君臨する2人の巨匠がタッグを組み、2014年文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞した問題作。人間の芯の部分をえぐった描写、“凄惨”の中にあるギャグのテンポ、現実的なのに斬新な設定等々、読むほどに深みにはまる物語として多くの読者を魅了した。

■原作:山上 たつひこ

【コメント】

不安は朦朧とした人の姿に似ている。恐怖は陽光の中の微笑に似ている。ぼくは、それを呪文のようにつぶやき、いがらしみきおはそれを震える描線で刻印した。映像はリレー競技の最終ランナーだ。それがゴールしたとき、ぼくたちは触れるはずである。窓から差し込まれた見知らぬものの手に。

【プロフィール】

1947年生まれ。ギャグ漫画家、小説家。代表作『光る風』『喜劇新思想体系』『がきデカ』『中春こまわり君』等多数。

■作画:いがらしみきお

【コメント】

映画化の話をいただいた時は驚愕しました。ほんとは狙っていましたが(笑)。そういう意味でとてもうれしいです。原作とはまた違った「羊の木」を見られるのを山上先生とともに楽しみにしています。

【プロフィール】

1955年生まれ。ギャグ漫画家。代表作『ネ暗トピア』『ぼのぼの』『忍ペンまん丸』『I(アイ)』等多数。

『羊の木』2018年 ロードショー!
詳細は、『羊の木』公式サイトへ

出演: 錦戸亮
木村文乃 北村一輝 優香 市川実日子 水澤紳吾 田中泯 / 松田龍平
監督: 吉田大八
脚本: 香川まさひと
原作: 山上たつひこ いがらしみきお 「羊の木」(講談社イブニングKC刊)
製作: アスミック・エース
配給: アスミック・エース
(C)2018『羊の木』製作委員会  (C)山上たつひこ いがらしみきお/講談社

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