4月26日【世界知的所有権の日】『レヴェナント:蘇りし者』上映会で、米国大使館 経済・科学担当公使が知的所有権保護の重要性を呼びかけ。

4月26日の「世界知的所有権の日」に、映画の著作権などの保護に向けた活動を行う日本国際映画著作権協会(MPA/JIMCA)が、TOHOシネマズ 六本木ヒルズで、
映画『レヴェナント:蘇えりし者』の記念スピーチ付き上映会を行い、映画の著作権保護を呼びかけた。

【舞台挨拶】

—本日は、日本国際映画著作権協会主催の「世界知的所有権の日・記念上映会」にご来場いただき 誠にありがとうございます。4月26日は、世界知的所有権機関 (WIPO/ワイポ) により「世界知的所有権の日」に制定されております。日本国際映画著作権協会では、「世界知的所有権の日」 を記念し、毎年 上映会を開催して参りました。今年の 「世界知的所有権の日」 のテーマは“Digital Creativity: Culture Reimagined.”デジタルの創造力:文化再考です。本日の 「世界知的所有権の日・記念上映会」 を機会に、知的所有権や著作権について、おいでの皆様に考えていただくきっかけにして頂ければ幸いです。はじめに、本日の上映会にご後援を頂いております米国大使館より、経済・科学担当公使 ジェシカ・ウェブスター様からご来場のみなさまへメッセージを頂戴いたします。皆様、拍手でお迎えください。

ジェシカ・ウェブスターさん
ジェシカ・ウェブスター氏

本日は、この催しにご招待下さいましたこと、MPAモーション・ピクチャー・アソシエーション及び20世紀フォックス映画の皆様に御礼申し上げます。映画「レヴェナント:蘇えりし者」をご紹介できますことを光栄に思います。「レヴェナント・蘇えりし者」は、WTO世界貿易機関のマイケル・パンク米国大使が執筆した小説を基にしています。

パンク大使は、弁護士でもあり、後に小説にするほどのアウトドア好きでもあります。パンク大使は、自身の米国政府内における立場上、この映画について語ることはできないかもしれませんが、私がこれをできますことを非常に嬉しく思います。あらゆる意味で、彼の映画は、世界知的所有権の日に上映されるにふさわしい作品と言えます。もし、知的所有権の保護に最も貢献した人物を挙げるとしたら、それはパンク大使なのです。それは、パンク大使が、創造や革新を保護する政策を含む通商交渉に携わり、すばらしい仕事をしてきたからです。この映画は、本日のテーマ「デジタルの想像力―文化再考」を、急速に技術が発展を遂げる時代において体現しています。「レヴェナント:蘇りし者」は、数年間かけて制作されました。

スクリーンの裏側では、300人以上もの芸術家、技術者、ビジネスマンが関わっています。彼らは、文化、芸術、科学を融合させ、見る者に刺激的な経験を提供し、その想像力を掻き立てます。芸術担当のチームが映し出している世界は、現在とは全く異なる、日々生きて行くことが非常に困難だった時代ですが、私たちはこの映画の発するメッセージに共感することができます。この映画は、私たちに自然や人間同士の交流、例えば、愛する人たちとの関係や異なる文化的背景を持つ人たちとの関係について考えるきっかけを与えてくれます。

監督は、南北アメリカ大陸の美しい自然を収めています。カナダ、アメリカ、メキシコ、アルゼンチンが、自然の光だけを使ってデジタルカメラによって撮影されています。撮影クルーは、この絶景をとらえるために、極寒の中、1日わずか数時間しか日照時間のない困難な環境で、数カ月間、奮闘しました。

世界知的所有権の日を記念し、私はこの創造的な産業の経済的意味について考えてみたいと思います。まず、私たちはこの映画の制作チーム全員の才能を讃えるとともに、彼らが今後もリスクを負いながら、芸術を追求し続けてほしいと思います。映画の文化的および知的な影響力を考えると、今回の映画に関わった芸術家は、観客の心を開かせ、オープンな議論や対話を促すきっかけを提供しています。

それにも関わらず、この映画が公開されてから、まだ1週間も経っていませんが、既にインターネット上で、この動画を投稿し、映画製作会社に多大なる損害を与えた人がいます。このような行為は、著作権を含む、知的所有権保護の重要性を浮き彫りにします。知的所有権を保護する政策によって、映画業界における雇用が確保され、次世代の人々がますますこの業界で働くことを望むようになるでしょう。芸術的な仕事のすばらしさを、今晩は、この映画自身に語ってもらいましょう。 どうぞ、「レヴェナント:蘇りし者」をお楽しみ下さい。

—『続きまして、本イベントの趣旨に賛同し、本年度の上映作品「レヴェナント:蘇えりし者」を配給されている20世紀フォックス映画、営業本部 営業部長 佐藤 英之 様 よりご挨拶を頂戴したいと思います。皆様、拍手でお迎えください。佐藤様、どうぞよろしくお願い致します。

20世紀フォックス映画 佐藤さん
20世紀FOX映画の佐藤でございます。本日は「世界知的所有権の日・記念上映会」に起こし頂きありがとうございます。本年度の記念上映作品に「レヴェナント」が選ばれたこと、非常に光栄に思っております。上映前に配給会社を代表しまして、一言ご挨拶させて頂きます。

本作は史実に基づいた映画であり、タイトルの「レヴェナント」は「黄泉の国から戻った者」を意味します。英語としても普段なかなか使う事のない、非常に難しい言葉ですので、題名を決める際に、もう少し分かり易い邦題に変えようかという意見が社内からもありましたが、映画のコンセプトを最もよく表す言葉はこの「レヴェナント」以外に無いということで、そのままの題名を使いました。

皆さんご存知だと思いますが、本作は今年のアカデミー賞で主要3部門を獲得しました。本作で念願のアカデミー賞主演男優賞を獲得した主演のレオナルド・ディカプリオは、「タイタニック」で一斉を風靡してから20年近くが経ちましたが、受賞によって名実共に大スターであることを本作で証明しました。偶然ですが、「タイタニック」を配給したのは弊社です。

また監督のアレハンドロ・G・イニャリトゥは昨年の「バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」に続き、2年連続で監督賞を、撮影監督のエマニエル・ルベツキはなんと本作で3年連続撮影賞を受賞しました。そして音楽は坂本龍一が手がけ、見事に作品の至る所に緊張感と重厚感を加えました。超一流の役者と超一流のスタッフが手がけた映画史に残る傑作であることは間違いありません。

余談となりますが、先月映画のプロモーションで来日したレオナルド・ディカプリオもイニャリトゥ監督や一流のスタッフと一緒に仕事ができることが、本作の主演を引き受けた一つの理由だと語っていました。ただ撮影は一切の妥協を排した本当に過酷そのものだったようで、今まで経験した中で最も困難な撮影だったそうです。

さて本作の撮影では当時存在していなかった人工照明は一切使わず、太陽光と火だけを使って撮影を行いました。また1823年のアメリカ西部を十分に再現するために、極寒のカナダ・アルバータに9ヶ月間篭り、マイナス27度という気の遠くなるような気温とブリザードに悩まされながらも、撮影を続けたそうです。まさに職人達が職人魂で作り上げた職人芸だと言えるでしょう。そうした最高の作品には必ず価値があり、我々はそれに対して賛辞の対価を払うことで、映画産業は発展してきました。当然映画はエンターテイメントですので、そこまで堅苦しく考える必要はありませんが、違法な形やモラルに反する方法でコンテンツを視聴しているとしたら、1人でも多くの方達に見て楽しんでもらいたいと誇りをかけて仕事をしている製作者達を悲しませることになるのではないでしょうか?

どうかそのような方達を周りで見かけたら、「良くないことだよ」と一度一緒に考えて頂ければと思います。本作は先週金曜日に公開され、すばらしい成績でオープニングしました。どうかもし映画を気にいって頂けましたら、廻りのご家族やご友人達にも、この長いGW期間中に見るべき一本として薦めて頂ければ幸いです。どうぞ最後までごゆっくりとお楽しみください。

—知的所有権や著作権について皆様に少しでもご理解いただきたく、本日の記念上映会を開催いたしました。知的所有権や著作権について、考えるきっかけとなれば幸いです。

映画『レヴェナント:蘇りし者』は、大ヒット上映中!
詳細は、映画『レヴェナント:蘇りし者』公式サイトへ

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