スターダスト☆レビューあの名曲も上演!10月29日(日)開催、篠笛と朗読 「かなでる×かたる ~想い~ 」葉月のりこ先生・佐藤和哉さんインタビュー!【チケットプレゼント】

10月29日(日)東京・紀尾井ホールにて、朗読家・日本朗読検定 葉月のりこ先生 主催、篠笛と朗読 「かなでる×かたる ~想い~ 」が開催されます。本公演は、第一部『夏目漱石 生誕150年記念 朗読劇 こころ ~ 先生の想い ~』、第二部 『篠笛と詩の情景』の二部構成。日本朗読検定シニアプロフェッサーとして活躍する傍ら、人気アイドルユニット さくら学院イベントの講師役を務めるなど、朗読の新たな可能性を広げる葉月のりこ先生の新たな朗読作品は、ゆず「雨のち晴レルヤ」共同作曲家として第56回日本レコード大賞優秀作品賞 受賞、篠笛奏者 佐藤和哉さんとのコラボレーション。伝統を大切にしながらも、常にその時代を生きる人々にあった新しい表現に挑戦するお二人に本公演の魅力についてお話を伺いました。

—お二人の出会いは?

葉月さん:まず私が、朗読でコラボしていただきたくて、篠笛の演奏者の方を探していたんです。偶々翌日、池袋の東急ハンズで佐藤さんのイベントがあって、「これは是非、生で聴きに行くしかない!」と思いましてイベント参加しました。実際に生で演奏を聴いて「本当に素敵だな!」と思いました。特に、「空色の想い出」という曲を演奏する時、佐藤さんが佐賀のご出身の方で、「この曲を聴くと故郷の佐賀を思い出す」とおっしゃって、私も山口県から出てきているのですが、そのお話と曲を聴いて、めったに思い出さない山口の空を思い出したんです。 是非、 ご一緒していただきたいとオファーさせていただきました。 「かなでる×かたる」は、もう3回目で、毎回違う企画なんですよ!

—篠笛がきっかけでもあったのですか?

葉月さん:BGMをつけて朗読をする方は多いのですが、私の場合は、朗読と演奏が対等な形で表現してくださる方を探していたんですね。それで佐藤さんがそれにピッタリの方だと思いお願いました。

佐藤さん:本当にうれしかったです!

—佐藤さんは、篠笛の道に入られる前に御囃子もされていたんですよね。

佐藤さん:僕の出身の唐津市に「からつくんち」というお祭りがありまして、それにかける地元の情熱が凄いんです。ちっちゃい子からお年寄りまで、そのお祭りが大好きで、僕も小さい時からその笛を聴いていて、その音色でテンションが上がるような子供だったんです。それで中学生ぐらいから御囃子にも入れてもらえるようになり、そのお祭りが笛との出会いになります。

—唐津市の「からつ大使」としてもご活躍ですよね。

佐藤さん:はい。自分の笛の原点である唐津のお囃子を演奏することが多いので、必然的に唐津をアピールすることになるんです。それに、篠笛でお伝えしたいメッセージのひとつが、『故郷を想う心』でもあって、唐津への想いを語ったり、演奏したりしていたら、それが「唐津大使」を委嘱いただく結果になりました。実際、景色も食も歴史も魅力のある素晴らしい土地なので、多くの方に来て欲しいです。中には、僕の曲をきっかけに唐津に足を運んでくださる方もいて、嬉しい限りです!

—今回の作品は、どのような構成ですか?

葉月さん:一部は、日本文学と日本古来の篠笛のコラボレーションで、夏目漱石の「こころ」と「坊ちゃん」と佐藤さんの篠笛の演奏です。「坊ちゃんの」の部分に温かい曲、「こころ」の最後の部分には映画音楽「本能寺ホテル」の曲(佐藤さんの作曲)を演奏していただきます。朗読の演者は俳優が中心なので、動きも入れ、わかりやすい朗読劇にするつもりです。

佐藤さん:二部の方は、葉月さんと僕と二人で新しいことをやります!

葉月さん:二部は、外国の詩と日本古来の篠笛をコラボレーションして、新たな世界を創りたいですね。是非、外国の方にも観に来ていただきたいです!

佐藤さん:日本文学と篠笛はイメージしやすと思うのですが、第二部の方は、僕の篠笛の表現と共通する部分もあります。自分の篠笛の入り口は、もちろん伝統的な日本のお祭りだったのですけども、自分がたくさん触れてきた音楽はポップスだったり洋楽だったり、色んなジャンルの音楽の影響を凄く強く受けています。自分が作る曲もあまり伝統色の強く出ない、でも、篠笛の音色と奏法から伝統的な香りもフワッとするような作品になっています。だから、ある意味和洋折衷の篠笛奏者として独自路線を行っています。今回、そういうスタイルの演奏の僕が外国の詩を添えていただくのはありそうでなかった始めての試みで、また新しい雰囲気の舞台ができるのではないかと思います。今回、ゲーテの詩に「オベールの祈り」という僕の曲を添えるのですが、この曲は、篠笛で作った賛美歌のような曲になります。この曲は、2年くらい前に僕がモン・サン=ミシェルに行った時に感じた、凄い神聖な空気と歴史。そこに祈りを捧げに来た人の想いを感じるものがあって、その場で即興的に出来上がった曲なんです。ヨーロッパの方達が神に対して祈りを捧げるような歌声が聞こえてくるような気がして、それを篠笛で歌ってみたらこういう世界観になったんです。僕自身、このゲーテの「神と舞姫」という詩とのコラボレーションを凄く楽しみにしています!

—これは、葉月先生の選曲ですよね?

葉月さん:佐藤さんの「オベールの祈り」を聴いた瞬間に、この詩が降りてきたんです!

佐藤さん:素晴らしいです!

—佐藤さんのファンの方も、これは必見ですね!

佐藤さん:笛は色んな表現の可能性を秘めた楽曲ですが、多くの方にとっては雅楽や能や祭のイメージもあってか、どこか『神聖なもの』という印象もあるようです。『オベールの祈り』は、まさにそんな曲なので、詩と一緒になることでどんな空気ができるのか、楽しみです。もちろん、「神聖さ」の他にも「希望」「優しさ」など、様々な雰囲気の作品を用意してあるので、御期待ください!

—演奏曲を作るというところから、更に踏み込んだ創作をされているように思いますが・・・。

佐藤さん:実は、大学生の頃、シンガーソングライター、歌うたいになりたかったんです。最初は歌を作るという感覚だったのですが、それを笛で歌った方がもっと想いを伝えられると気づいてからの作曲活動なので、歌を作っている感覚に近いんです。自分の曲の中でも詩をつけて歌にしてしまっている作品もあるのです。僕の曲を聴いていると、歌詩が浮かんでくるような気がすると言って下さる方もいて、それを感じて、実際に行動して下さったのが葉月さんなんです。「この文学作品に音を合わせてみたい」と言っていただいて、それが僕自身が欲しかった言葉であり、凄く新鮮でした。

—「よくぞ、僕の作品を紐解いてくださいましたね!」っていう嬉しさですね。

佐藤さん:そうなんです!(笑)僕は、葉月さんほど文学作品に詳しくないので、自分達のいい所を掛け合わせることで、新しい舞台ができるということは本当に嬉しいことです!

葉月さん:相乗効果狙ってます!(一同笑)

—佐藤さんの曲自体に歌詞がベースの世界観を持っていて、そこへストーリーを合わせていくので、そこがただのBGMで終わらない部分なのですね。

葉月さん:逆に物語を読んで、佐藤さんがこの歌が合うんじゃないかって1曲だけ決めて下さったんですよ。

佐藤さん:はい。スターダスト☆レビューさんの代表曲で「木蘭の涙」です。

葉月さん:泣きそうになる名曲ですよね。この曲にピッタリの外国の詩を読みます!

—そこは、シークレットなんですね?

葉月さん:だって、言っちゃうと、朗読好きな人は、詩を読んできちゃうじゃない?(一同爆笑)

—それでは、公演を楽しみにしていらっしゃるみなさんに見所をお願いします!

葉月さん:公演のサブタイトル「愛するがゆえに言えないこと、愛しているからこそ言わなくてはいけないこともある。」の前半は、夏目漱石の作品から、そして後半は、この「木蘭の涙」と合わせた詩からのメッセージになっています。この公演で、普段なかなか気づかない「人を想う気持ち」を改めて感じていただけたらと思います。

佐藤さん:タイトルの「かなでる×かたる」というのは、「笛×詩」という意味だけでなく、「笛をかなでる×笛でかたる」「朗読をかなでる×朗読でかたる」という意味も含まれています。音で語られ、詩でかなでられる、尊く美しい“想い”を、是非体感しにいらしてください。

篠笛と朗読 「かなでる×かたる ~想い~ 」は、10月29日(日)東京 紀尾井 小ホールにて上演。
詳細は、プチプラージュ公式サイトへ

そして、PRE☆STAGEでは、本公演にペアで3組をご招待!
チケットご希望の方は、PRE☆STAGE twitter に、篠笛と朗読 「かなでる×かたる ~想い~ チケット希望 のメッセージにてご応募下さい!

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