本日初日開幕!早稲田大学 劇団24区 第36回公演 『Where?』 脚本・演出:浜田誠太郎さんインタビュー!

早稲田大学 公認サークル 劇団24区が12月1日(金)から早稲田大学学生会館 B202で 第36回公演 『Where?』を上演。物語は『神田川国際空港遺失物取扱センター』を舞台に、そこに集ったくせものぞろいの人々が織り成す前代未聞の落し物コメディー。本作の脚本・演出、そして幹事長も務める浜田誠太郎さんに、本公演のみどころ、そして劇団24区の舞台づくりの魅力についてお話を伺いました。

—さっそくですが、浜田さんの演劇へのきっかけは?

浜田誠太郎さん:僕は、中高一貫の学校に通っていて、そこの文化祭で学年毎にクラスで出し物をするんですが、中学1年生の時は教室に展示、2年生は舞台上で何かやれというルールがあるんです。中2のとき、クラスみんなで話し合ってダンスは恥ずかしいので、演劇をやろうと言うことなったのがきっかけです。

—なるほど。そこで、演劇の楽しみが芽生えたのですね。

浜田誠太郎さん:お遊戯会レベルなんですけどね。僕が脚本を書くことになったんですよ。流れで。

中学3年からは有志での参加が自由なんで、3年生になった時、「去年面白かったよなぁー」って思いがあり、有志で演劇、コントをやりはじめたんです。そこで年一回発表していて、大学に入った時に、「なんか、もうちょっとやりたいな」って思ったんですよ。

実は、僕、合気道もやってまして、早稲田の演劇はかなり熱いので、「演劇ばっかりになってしまうのは、マズイ・・・」と最初のうちには思ってたんです。もう少し、軽い気持ちで演劇をやってみたいと思ったんです。劇団24区は、他の演劇サークルのように、このぐらい公演には出演しなければという義務や訓練などのルールが少ないので、入っているけど、2年以上まったく関わってない人とかもいます。これなら「続けられる」なと思って入りました。今はだいぶ大変になってきて、無理してるんですけどね(笑)。

—好きな役者さんや演出家の方は?

浜田誠太郎さん:特にひとつって絞ってはないですね。自分が脚本や演出をやるようになって、色んな方の作品は観るようになりました。それがいい刺激にもなりプレッシャーにもなるんですけど(笑)。

—将来は、演劇方面を仕事に目指されていますか?

浜田誠太郎さん:そこは、まだ、わからないです。僕はロシア文学をやっていて、大学院の方で研究していきたいのはチェーホフや演劇方面なので、将来、演劇の方に進むかもしれませんし、研究の方に進むかもしれません。

—それでは、今回の舞台『Where?』について教えていただけますか。

浜田誠太郎さん:完全に落とし物の話ですね。僕が結構落とし物を結構するんですよ(笑)。でも、落とし物をした時の「人」って面白いじゃないですか。無くてもいいのに慌てたり、自分でも「馬鹿だなぁー」って思うんですけど、家でも「今日あれがないと・・・!」と思ってガァーッと記憶を巡って探すと見つかったり、落とし物とか失くし物って、凄いくだらないのにものすごいエネルギー使うじゃないですか(笑)。見つからないとどうでもいいことなのに凄い落ち込んだり。そういうエネルギー使ったりするのが「楽しいなぁー」って思ったんですね。

落とし物って、探す人もいれば落としちゃった人もいる。拾っちゃった人、拾ってはないけどその情報を持っている人もいる。落とし物を巡って色んな人が関わっていて「実に演劇っぽくて書きやすいな」って思ったんです。

—納得です!だから『Where?』なんですね。

浜田誠太郎さん:そうです!(笑)

—キャスティングはどうされているのですか?

浜田誠太郎さん:うちの劇団24区は、ちょっと特殊でして。僕、幹事長なんですけど、「次の公演出たい人は、幹事長に言って下さい!」ってみんなに呼び掛けるんですね。で、「役者として出たい!」って言ってきた人は全員出られるっていうシステムなんです。

—全員出られるっていいですね!

浜田誠太郎さん:オーディションとかも一切ないんです。役者募集の締め切りが来るまではわからなくて、脚本家も「この人出ないのかぁー!」、「あーーこの人出るんだぁー」とかね(笑)。だから台本書く方も大変なんですけど、集まってから台本書くって感じですね。

—面白いですね!

浜田誠太郎さん:だから、しっかり書き込む作家の方は難しいかも知れません。女の人がたりない、男の人がたりないとか絶対あると思いますね。劇団24区は圧倒的に女性が多くて、男不足が深刻な問題なんです。僕は、結構あて書きをするタイプなので、「この人が集まるならこの役をつけよう!」って決めてから書いたので、だいたいその人っぽい役があてられていますね。

劇団24区は、あまり外部の方はお呼びしないのですが、今回の公演では、今回初の試みとして、外部の役者さんにも参加していただくことになっています。 劇団てあとろ50′ 「家のカギ」主宰 高村颯志さん、金森悠介さん、下川拓人さん、そして、てあとろの方ではないのですが、高橋知さん。今回は、彼らを呼ぶことを前提に募集をかけてキャスティングしたので、比較的予想どおりの出演メンバーで書きやすかったです。

てあとろの金森悠介さんは、かなりゴツイ体格で、ガタイがあって勢いがある役者で24区にはいないタイプです。今回の役どころは、爆裂お父さんという感じの、ただ勢いだけの刑事をやっていただきたくってお願いしました。パワーで押してもらおうと思って。

てあとろの下川拓人さんは、身体的に彼にしかできない役どころです。それ一本でお願いしました(笑)。彼は役者魂が凄い人で、役を掘り下げて考えこんじゃうタイプなんですよ。役者としては凄い優秀な気がするのですが、毎回考えこんで苦しそうな気がするので、「今回、一切悩まないで!」って意味でお願いしました。舞台を観ていただければ、「これは悩まないわ」ってお分りいただけると思います。

高橋知さんは、前回、公演で知り合いになりました。当初は、男の役者しか呼ぶつもりなかったのですが、物凄い個性のある方で、エキセントリックなんです。例えるならば、道端に何か落ちていて、「何これ?何でこんなところにこれ落ちてるの」ってあるじゃないですか(笑)。そういう意外性のある方で一緒に舞台をやりたいと思わせてくれる気になる個性を持った方です。

—劇団24区のみなさんはいかがですか?

浜田誠太郎さん:劇団24区からは、今回舞台経験のまだ浅い2年生が5人出ます。

僕が1年生くらいまでの時は、大先輩がいて、その先輩が定期的に演出とかやって、結構僕らのこと厳しく見てくれて、ある程度のクオリティーが保てていた気がしてるんですね。僕も色々言われて傷ついた時もあったのですが(笑)。厳しいと言うことが必ずしも必要とは思わないのですが、「あーやっぱりここはこうしなきゃいけないのか」とか、台本や自分と向き合う時間も大切だと思います。

2年生は、そんなに厳しい先輩に指導されたことはないと思うんです。僕は、今の2年生はまだまだだと思ってるので、わりと試練を台本で用意しています!(笑)「ここはお前ら頑張れよ!」みたいなところもあります。でも、その分、その人が何が苦手なのかをよくわかってないと演出する上で難しいところあるかもしれませんね。

—客観的な目線が必要になってきますね。

そうですね。細かいところを「ちょっと雑じゃない?」とか「違うくない?」とか言っていくことになりますね。後輩たちに対しての教育的な意味も込めて。一方で今回外部から来ていただくみなさんには、ほとんど演出はしてなくて、「こんな感じでいいと思う」とか、「ちょっと違うかな。」くらいですね。凄く信頼しているので、彼らの背中を見て育てと。

—先輩のみなさんも観劇にいらっしゃるんですか?

浜田誠太郎さん:そうですね。OBのみなさんも。でも、OBという概念が薄いんですけどね。劇団24区は、社会人でも参加可能な形ですので。

—劇団24区の入っているみなさんは、早稲田のOBの方ですとか、なにか早稲田大学に所縁のあるみなさんですか?

浜田誠太郎さん:いや、そういうわけでもないんですよ。24区のMLに入っていただければ、社会人になってから入られた方も多いです。あんまり早稲田ってこだわりは少ないですかね。母体にはしているのですが。前回、近くの日本語学校に来られているフランス人の方が入りたいと言われて。

—それは日本語の勉強にもなっていいですね。

浜田誠太郎さん:脚本が大変なんですよ(笑)フランス人なんでね。台本どうしようかと。中国人とかまだ、アジア圏の留学生なら最悪日本人役として演じてもらうことも可能かと思うのですが、フランス人は、舞台に出てきた瞬間から西洋人ですからね。

—相当な当て書きが必要になりますね。

浜田誠太郎さん:はい。相当な当て書きが必要なんですけど、そういう苦労もまた楽しいんです(笑)。

—本作を通して伝えたいことってありますか?

浜田誠太郎さん:実は、僕、演劇を通してメッセージ性とかは、言わない方がいいんじゃないかなって思ってるんです。僕は将来研究していきたいと思っているので、そこは言っちゃいがちな人間なのですが、それを作品の作り手である僕から言ってしまうと、そうとは思わない反対意見が出せなくなっちゃうと思うです。ストーリーとしては、「色んな人が出てきて、やっぱりいろいろだよね!」くらいの終わり方になると思いますが、物語を通してのメッセージは、お客さんひとりひとりが見つけていただけばと思います。

—それでは、本作のみどころについてお願いします!

浜田誠太郎さん:結構、複雑な設定なんですよ。僕が今回脚本を書くときに、登場人物の全てのプロフィールを全部書き出して書こうとしたんですね。すると最初は、その全部を知っていただきたいになっちゃって、情報過多になっちゃったんですね。で、よくわからなくなっちゃったんですね。

だから、細かい設定は、たくさんあるんですけど、それを読みとか無くても楽しめるよう、あえて「よくわからなくてもいいや!」っていうスタンスで書き上げました! 落とし物を巡っての人間模様が「見た目的に楽しい!」「なんだかワチャワチャしていて楽しい!」そして「何か見つかったのかな?」っていう一件落着の雰囲気を楽しんでいただければと思います!

劇団24区 第36回公演 『Where?』 は、12月1日(金)~3日(日)早稲田大学学生会館 B202にて全5公演。チケットは、入場無料(フリーカンパ制)。詳細は、劇団24区公式サイトへ

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