映画『こんな夜更けにバナナかよ』は、想定外の方向に刺さる映画でした

大泉洋さんが演じる鹿野さんの生き様に感動させられるに違いないと思って観に行った映画で、想定外に方向に刺さる映画でした。

客席からの自分の投影先は、やはり高畑充希さん演じる「美咲ちゃん」であり、三浦春馬さん演じる「田中くん」。このカップルの存在が自分の中に日々去来する「善」であり「悪」が体現されているようでした。

そして、この二人が鹿野さんに出会い、それぞれが自分にとって本当に重要で大切なものが何であるかに気づかされていく様子に感動がありました。

ボランティアのみんなに遠慮もなく次々と作業指示していく鹿野さんは、劇中「ワガママ」と言う表現なのですが、障害者との日常を体験した事がない人々にとっては、それが「ワガママ」なのか、その人自身の当たり前のSOSなのかが解らない。人に迷惑をかけない事を「善」とする考えだけでは、迷惑をかけたほうが「悪い」と考えがちなもの。

そんな世間が自分の思うように変わるってくれる前に、鹿野さんは、自らの力で社会に向けて自分への助けを求めたパイオニアの方ではないかと思いました。

また、彼が「いい人」ってばかりではなく、時にはちゃっかりした面もみせるなど、そこがまた、自分達と同じ当たり前の人間、家族なんだなって思わせてくれる人だったのではないかと思います。

どんな境遇でも100%、200%で生きようとするを人を、決して人は身離せないという人間同士の本能や習性、集団で生きる事の煩わしさよりも素晴らしさに改めて気づかされる作品でした。

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