
俳優、“ハイパーメディアフリーター”としても活躍する黒田勇樹がメガホンを撮った『恐怖!セミ男』が上映され、監督の黒田勇樹と、黒田が大ファンだという漫画家の藤田日和郎が上映後舞台挨拶に登壇した。藤田が北海道出身で、またかつて藤田の作品『月光条例』舞台化の際に黒田が出演したことが縁となって、今回ゆうばり映画祭での舞台挨拶という形で対談が実現した。
『恐怖!セミ男』は、人間とセミのハーフが巻き起こす超B級ハイスピードアットホームホラーミュージカルアクションコメディだが、黒田は自身の作風に対し、「観客を裏切り続けることの面白さや、作者は悪役にならないと観客を楽しませられないというところは藤田先生から学んだ」とその影響を熱弁。藤田も、本作を「エンターテインメントの可能性に気付かされた」と評価。今後の期待も込めて藤田からのアドバイスも飛出し、終始熱いトークが展開された。
最後は、藤田が用意した黒田の似顔絵入り色紙を手渡しでプレ観客を置いてけぼりにするのをいとわず、裏切り続けることで楽しませるやり方は、完全に藤田先生の影響です。俺はサブカルチャーといわれるのは嫌。華やかで人を楽しませる文化、サブカルじゃなくて自分のやることはカウンターカルチャーだと思っています。みなさんに映画を見てもらったり、俺の中のメインカルチャー藤田先生が登壇してくださったり、仲間たちと登壇したりできることを誇りに思って、粛々とカウンターを打ち続けて、文化を面白くすることだけを考えて生きていきたいです。少年漫画を描いてると、「売れる売れない」とか「感動した感動しない」とかルーティンワークの中で考えがちなときもありますが、『恐怖!セミ男』のように、不安にさせておいて良いところに落とすとか謎を残すとか、そういうこともエンターテインメントの楽しみ方のひとつだと黒田さんに気付かされて、感謝しています。黒田さんにはこれからも映画を撮ってほしいし、期待していますと語った。
◆舞台挨拶
黒田勇樹監督:観客を置いてけぼりにするのをいとわず、裏切り続けることで楽しませるやり方は、完全に藤田先生の影響です。俺はサブカルチャーといわれるのは嫌。華やかで人を楽しませる文化、サブカルじゃなくて自分のやることはカウンターカルチャーだと思っています。みなさんに映画を見てもらったり、俺の中のメインカルチャー藤田先生が登壇してくださったり、仲間たちと登壇したりできることを誇りに思って、粛々とカウンターを打ち続けて、文化を面白くすることだけを考えて生きていきたいです。
藤田日和郎:少年漫画を描いてると、「売れる売れない」とか「感動した感動しない」とかルーティンワークの中で考えがちなときもありますが、『恐怖!セミ男』のように、不安にさせておいて良いところに落とすとか謎を残すとか、そういうこともエンターテインメントの楽しみ方のひとつだと黒田さんに気付かされて、感謝しています。黒田さんにはこれからも映画を撮ってほしいし、期待しています。
≪ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2016≫
開催期間:2016年2月25日(木)~2月29日(月)
公式サイト:http://yubarifanta.com(PC・モバイル共通)
Twitter: https://twitter.com/yubarifanta Facebook: https://www.facebook.com/yubarifanta?fref=ts
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。