構成作家 西岡洋憲さん 映画「新宿スワン」 プロフェショナルレビュー #3

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各方面のプロフェッショナルの方に、最新の演劇作品、お気に入りの演劇作品をナビゲーションしていただく「プロフェショナルレビュー」。第3回は、すずきつかささん主宰、スズキプロジェクトバージョンファイブ 制作・脚本をご担当の構成作家 西岡洋憲(にしおか ひろのり)さんに、今、話題の映画「新宿スワン」の魅力について語っていただきました。

—映画「新宿スワン」をごらんになっていかがでしたか。

原作を読まずに観たんですが
…おもしろい。引き込まれました。

今まで様々な職業モノの映画やドラマがありましたが
「スカウト」という仕事をここまで掘り下げて描いた作品は無かったかと思います。

新宿の裏社会の事ははっきり言って全く分からないですが
夜の仕事をする女の子たち、その子たちを取り巻く男たち同士の金や利権を巡る争いが
妙にリアルに感じてしまいました。

後から調べて分かったんですが
原作者さんは元スカウトの方だったらしく納得しました。

しかし、その怖さだけではなく
生きる為にはその手段しかなかった登場人物たちの心情が丁寧に描かれており
観ているこちら側も感情移入して観る事が出来ました。

特に綾野剛演じる龍彦の言動は観客の言いたい事、思っている事を代弁してくれており
主人公としての機能がしっかりしていて
素晴らしいと思いました。

僕も昔、そんなにどっぷりとではないんですが
夜の仕事で接客の経験がありまして
そこに来るお客様や従業員というのは一クセも二クセもある人間ばかりで
必ず何かしらの出来事(ほとんどがトラブル?)が1日の内に起こる場所でした。

例えばその店のマスターの愛人に知らない内に手を出そうとするヤツがいたり、
接客中ずっと股間をさわれと言ってくるコワモテの客がいたりと…
1日だけを切り取ってドラマに出来てしまうくらい
個性豊かな人で溢れていました。

結局、人と人が一緒にいれば必ず揉め事なんて起こりうるモノなんですよね。
そう、所詮人間なんて卑怯でズルい生き物。
だからこそ一生懸命な人や熱い人に憧れたり尊敬したりするんだろうなぁ
なんて事もこの作品を観て思いました。

最後に。
この新宿スワンは昨今のキレイごとだけじゃ生きていけない社会を見事に浮き彫りにしてくれ、それを考えさせてくれた。
そんな作品だと私は思います。



新宿スワン
5月30日(土)全国ロードショー
5月7日よりdTVにて映画を6話に分けて順次配信中
(C)2015「新宿スワン」制作委員会
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテイメント

映画「新宿スワン」は、大ヒット上映中!詳細は、公式サイトへ
http://shinjuku-swan.jp/

西岡洋憲さんプロフィール

構成作家 西岡洋憲(にしおか ひろのり)
YCC(よしもとクリエイティブカレッジ)東京校5期卒
YCC卒業後はNSCアシスタントを経て
ミュージカル30daysfamilyの制作、一部台本を担当。
現在はスズキプロジェクトに所属し本公演の際は制作、コント公演の際はコント台本を担当。
8/20~30まで開催される黄金のコメディフェスティバル2015にも劇団として出場予定。(西岡さんは制作担当のご予定)
西岡洋憲さん twitter:https://twitter.com/kamendride

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