KAWASAKIしんゆり映画祭2015 映画「虎影」アフタートークに、俳優 津田寛治さん、女優 屋敷紘子さん、西村喜廣監督 出席!【前編】
- 2015/11/9
- 映画
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7日(土)KAWASAKIしんゆり映画祭2015において、斎藤工さん主演 映画「虎影」が上映され、出演者の津田寛治さん、屋敷紘子さん、西村喜廣監督が上映後、アフタートークに出席した。
本作は、映画「吸血少女対少女フランケン」「東京残酷警察」脚本・監督、映画「進撃の巨人」(実写版)では特殊造形プロデューサーとして活躍する西村喜廣さん最新作。
物語は、6年前に忍びの世界から引退した影虎は、穏やかな生活を送っているがある日、妻子を人質に取られ、財宝の隠し場所を示す巻物の争奪戦の渦中に。シリアスな忍者アクションシーンや家族愛を描く一方、キャラ立ちした「悪党」の面々達と繰り広げるアクションシーンは、残酷ながらもどこか笑いを禁じえない遊び心満載の痛快娯楽ムービー。6月20日(土)全国ロードショー後、全国各地で上映がおこなわれている。本作DVDの発売は、2016年1月6日予定。
上映後行われたアフタートークでは、会場全員にサイネリウムの風車が場内全員に配られ点灯。幻想的な客席の中を リクリ役 津田寛治さん、美穂土役 屋敷紘子さん、西村喜廣監督を呼び込み。客席を眺める三人は、KAWASAKIしんゆり映画祭 観客、スタッフのアットホームな歓迎に目を細めた。
当日は、30分間のセッショントーク後、10分間の会場質疑。サイン入りパンフレットの抽選、プレゼントの贈呈等と盛りだくさんの1時間。全国からかつけた映画「虎影」ファン至福のアフタートークイベントとなりました。
PRE☆STAGEでは、そのアフタートークの模様を【前編】【後編】の2回に渡ってお届けします。
—今日は、お忙しい中、KAWASAKIしんゆり映画祭にお越しいただきありがとうございます。
西村喜廣監督
「ずっと『スカッとジャパン』で忙しいんじゃないですか。」(会場爆笑)
津田寛治さん
「確かに、あの撮影本当に身体はってますからね。やる度に体調悪くなるんですよ。明後日もあるんですよ。怖くて。明後日もまた、とんでもないことやらされますからね。」(笑)
西村喜廣監督
「毎週、みてます。」
津田寛治さん
「ありがとうございます。」
◆映画『虎影』について
—この作品を撮ろうと思われたきっかけを伺いたいです。
西村喜廣監督
「きっかけは、まず忍者ものをやりたいって言うのがありまして、忍者ものだったらどういう話がいいかなーって時に、俺が好きな忍者の感じとかもあったし、主役誰にしようって言う時に、今までの作品が全部女の人が主人公だったんですよ。ずーっと全員そうだったので、男性で家族ものにしようと思っていて、ずっと血ばっかり出してたから」(会場笑)みんなが見れるものにしたいなぁって思って、そうなった時に男の主人公って誰かなぁって思った時、工しか思いつかなくて、とりあえず工にLINEしたんですよ。「こういうの撮るんだけど、どう?」って、そしたら「出ます」って、すぐ帰って来たんで。」
—斎藤工さんとはどのぐらいのお付き合いなんですか?
西村喜廣監督
「『赤んぼ少女』の時からだから10年ぐらいじゃないでしょうか。」
—最初に『虎影』の主役は斎藤さんと浮かばれたのはどうしてですか。
西村喜廣監督
「いや、それしか浮かばなかったんです。」(会場笑)「それまで一緒にやってたんですけど、主役っていうよりも脇役だったりとかちょっとやってくれたりとかだったんで、ずっと一緒にやってくれてるから、今回主役で男性でそのぐらいの年齢、言ってみればしんゆりとかで歩いている若夫婦みたいな。」(会場笑)
—笑っちゃっていいのかな。
西村喜廣監督
「わかんないけど。(笑)休日で、子供がちっちゃくて若夫婦でいるじゃないですか。ああいう感じのイメージだったんですよ。あれが忍者だったらというイメージだったんで。」
津田寛治さん
「しんゆりの夫婦が、忍者だったら。」
西村喜廣監督
「忍者だったら。」
—忍者ものなんだけど、家族ものって言うのも強くて、そういうイメージだったんですね。
西村喜廣監督
「大丈夫ですか?」
—家族の物語ということで、わりとお子さんでも見れそうな映画になっていると思うのですが。
西村喜廣監督
「みんなでね。見れるやつを意識しました。」
津田寛治さん
「ご自身のお子さんに見せるみたいなのは意識されました?」
西村喜廣監督
「あんまり・・・まぁ、見れるかな。今までうちの子は、最初から・・・」(会場笑)
津田寛治さん
「赤ちゃんの時、型取られたとか。」
西村喜廣監督
「生まれて、3ヶ月検診ってあるじゃないですか。前日に全身の型を取りましたね。」
—全身は聞いたことありますが・・・。
西村喜廣監督
「全身。毎日俺がお風呂入れていたから。3ヶ月検診の前日に型取りに入れたんです。」(会場笑)
津田寛治さん
「型取りって、俺も顔だけ取りましたけど、相当大変なんですよ。どわーっと石膏流されてね。」
西村喜廣監督
「石膏ではないけど、歯型取るやつね。ネチャっとしてるやつ。」
屋敷紘子さん
「一緒です、一緒です。」(会場笑)「3歳の時、血まみれにしてましたよね。」
西村喜廣監督
「3歳の時に『自殺サークル』でやつで血まみれにして、6歳の時にはじめて顔の型取って、「大丈夫?」って言ったら「大丈夫」って。」
津田寛治さん
「いい子だ。」
西村喜廣監督
「その娘の首を飛ばしましたね。」(会場笑)
津田寛治さん
「僕が初めて娘さんとお会いした時には、ゾンビでしたけどね。」
西村喜廣監督
「そうでした。『ヘルドライバー』という映画の時に、津田さんが牧師役でゾンビを「これはゾンビじゃないんだ!」って言っていて、ゾンビに食べられちゃうって役で、そのゾンビの中にうちの子が、子供ゾンビの役で中に入っている。」
津田寛治さん
「子供ゾンビで。」
—脈々とその映画作りがお子さんにもひきつがれているんでしょうね。
津田寛治さん
「そうですね。子供だから当然なんですけど、なついているというか。」(会場爆笑)
西村喜廣監督
「なついてますね。」
津田寛治さん
「ずっとベタベタ。そんな目にあってるのに。」(会場笑)
西村喜廣監督
「なついてますね。」
—夏休みの想い出と書けなさそうですよね。
津田寛治さん
「「型を取られました。」みたいなね。」
—背景に西村監督の家族があるかはわからないですけども、この映画は、家族のお話という事でね。アクションが最大の見所だと思いまして、そこは、屋敷紘子さんにお伺いしたいんですけど西村組の『虎影』の現場はいかがでしたか?
屋敷紘子さん
「西村さんの現場、何回か行かしてもらっているんですけど、基本的に西村さんの現場、現場自体が熱狂的ですよね。監督自体が俳優よりも熱狂的ですから、それにのって行くとあっという間です。何百カットとか行ってもあっという間に終わって行くんですけども。それはそれは楽しい現場ですよ。」
西村喜廣監督
「1日200カットぐらいです。」
津田寛治さん
「ちょっとこれは壮絶なカット数なんですよね。100カットでも撮るのえーってなるのに、しかも映画ですからね。カメラもほぼほぼ1台ですもんね。」
西村喜廣監督
「1台でやってます。」
屋敷紘子さん
「だから監督がどんどんイメージを持ってますから、コンテとも見てますが、監督のイメージをいかに汲んで役者が持っていかないと一回置いて行かれるともうダメですよね。
西村喜廣監督
「テストやらないし。」
屋敷紘子さん
「衣装つけてきたら、「はい、本番!」みたいな感じですよね。」
西村喜廣監督
「津田さんも衣装あがってくるじゃないですか。「はい、津田さんです。リクリ役の津田寛治さんです。わぁーってみんなで拍手やって、はい、本番。」」(会場笑)
—そんな現場ってあるんですか?凄いですね。
津田寛治さん
「「とにかく笑っといて下さい。」とかね。」
西村喜廣監督
「アハハって笑ってる。でも、あーカメラ目線になってるー」(会場爆笑)「モニターで見て思うわけですね。「これで来たかー」って感じですね。毎回毎回、津田さん面白いんですよ。僕がこう衣装合わせの時に、「どういう役ですか?」って津田さんが聞いてくるわけですよ。だから、「こういう役なんですよ。」「あぁなるほど。」で、それから本番ですからね。」
津田寛治さん
「そうですね。」
西村喜廣監督
「そこで本番まで何もないんですよ。そこで、今回津田さんがどう出てくるだろうって、現場でいつも楽しみなんですよ。」
—役者さんがそれ知らないと、すごく準備して気合入れていかないとすごい動揺しますよね。
津田寛治さん
「そうですね。ちょっとマゾっぽい部分あった方がいいと思う。何やらされるんだろう。」
屋敷紘子さん
「次のカットは、何やらされるんだろうって毎回思いながらカメラの前に立つ。」
西村喜廣監督
「あれもそうですよ。「どうしようー」ってシーンあるじゃないですか。巻物をリクリの津田さんが巻物を見ようとしたら、鬼卍が俺の金はどうするみたいな場面があるんですけど、俺コンテには何も書いてないんですよ。「リクリが巻物を見ようとするけど、見えない」。」
津田寛治さん
「何で見えないかは書いてない。」(会場笑)
西村喜廣監督
「そうする前に、津田さんに「ここ一コマあったんで、何か二人で考えといて下さい。」って。」
津田寛治さん
「あれ、びっくりしました。えーって思った瞬間に、助監督が「また、ノープランかあんたは!あんたいつもノープランだ!」って。」(会場爆笑)
西村喜廣監督
「「津田さん、ちょっと考えて下さい。」って。「わかりました。」「あぁ、こう来たかぁー」みたいな。」
屋敷紘子さん
「みんな最初、瞬発力だけでやってますね。」
津田寛治さん
「あれ、病みつきになるよね。」
屋敷紘子さん
「そうなんですよね。他の現場がものたんなくなくて仕方ないって感じになったちゃうんですよね。」
津田寛治さん
「まぁ、じっくりやるのもいいけどね。そういう現場もやりたいんでしょうね。「俳優」って。やっぱり瞬発的にパーンと出たものがすごくいいって時あるんですよ。芝居って。そこをやらせてもらえる喜びがあったりしますね。」
西村喜廣監督
「「本番!」って言った時のみんながどういうリアクションするかが楽しいんですよ。そこから全然違ってたら直しますよ。それは脚本上とかあるけど、役者さんによっては、これで行きたいってのもあるじゃないですか。「1回やってみたいよ」って人もいるんですよ。」
一同
「あぁー」
西村喜廣監督
「それはテストもしないで本番でやって、それが良ければ、そのまま、そのキャラでいいじゃんって言うのもある。それがOKかOKじゃないかの範疇は、それが僕が監督って事なんじゃないかと。これでイケルって思ったらそれでいいし。」
—おもしろそうな現場ですね。大変な事ってないんですか?
津田寛治さん
「大変ですよ。」(会場笑)
—スタッフの立場だと何が起こるかわからないから気が抜けませんよね。
津田寛治さん
「休憩できませんね。ほとんど西村さんをはじめ寝てませんよね。」
—撮影に必要なものも凄い数になるわけですよね。
西村喜廣監督
「そうですね。血が出たりするシーンもあったり、造り物も多いし。」
津田寛治さん
「今回、人も異常に出てましたからね。」
西村喜廣監督
「出てる。」
屋敷紘子さん
「特に津田さんが出てらっしゃるシーンとかめちゃくちゃ多いですよね。」
津田寛治さん
「伊賀上野城が、最初の現場だったんですけども。夜入ったんですけども、だんだん明かりが向こうから見え出して、どんどん近づいていって人の喧騒やら、何やら聞こえてきて、助監さんが、あっち側が現場になっておりますみたいな感じで、本当のお祭りみたいでした。あれ、何月でした?ふんどし姿で凄いなぁと。」
西村喜廣監督
「2月。」
津田寛治さん
「寒いのに。」
津田寛治さん
「あれ、衣装費がなかったんでね。」(会場笑)
—言っちゃっていいんですか。
西村喜廣監督
「えぇ、ふんどしでいいかって。みんな地元の人達で。」
津田寛治さん
「みんなカメラが回ってもないのに、もの凄いテンションで叫んでいるんですね。練習みたいなのして。西村組でここまでの熱気は初めてみたなぁと。」
—室内での撮影が多いイメージだったんですよね。廃墟っぽいところで血がどばっーみたいな。
津田寛治さん
「今回、お城でしたからね。」
西村喜廣監督
「そう、後時代劇だったから、室内、コンクリ無理じゃないですか。」(会場笑)
—そうなんだぁーって聞き入っちゃいましたね。
西村喜廣監督
「返して下さい。」(笑)
KAWASAKIしんゆり映画祭2015アフタートークの様子は、引き続き【後編】にてお届けします。
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映画「虎影」の今後の予定、詳細は、作品公式サイトへ
http://www.torakage.com/
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